マツダ、怒濤の改良ラッシュも、基本的にピント外れだと思う。残念!

マツダが続々とクルマの改善を続けている。CX-5に190馬力にパワーアップしたCX-8と同じディーゼルエンジンを搭載してきたのを皮切りに、アテンザも190馬力仕様を展開。CX-3のディーゼルは1500ccから1800ccにスペックアップ。アテンザとCX-3のエンジン改良に合わせ、自動ブレーキは夜間の歩行者も検知出来るようバージョンアップしている。ハンパない攻め方だ。

その後、車高の低いスポーツカーで初めての自動ブレーキをロードスターに搭載。「今まで多くのメーカーが車高の低さを理由に自動ブレーキを付けなかったのは何だったんだ?」と思わせてくれた。はたたまロードスターのRFに搭載される2000ccエンジンを26馬力引き上げ184馬力としてきた。「やれば出来るのね!」。マイナーや年次改良のレベルをはるかに超える進化です。

ホンダなどマイナーチェンジですら「自動ブレーキのアップグレードは手間が掛かるため出来ない!」と言いきり、実際、行っていない。モデル末期まで旧世代のホンダ・ナンセンスのまま押し切ろうという目論見。ホンダのような技術力のあるメーカーすら難しいことのようだ。年次改良レベルでも自動ブレーキのアップグレードを行うマツダの意欲たるや素晴らしいと感心しきり。

しか~し! クルマ好きからすればマツダの努力も「う~ん!」である。せっかく184馬力の2000ccエンジンを作ったのなら、なんで軽いボディのロードスターに搭載しないのだろう? アメリカ仕様アテンザに搭載された2500cc直噴ターボエンジンを、なぜ日本に持ってこないのだろう? 世界的に流行っているスバルXVのような乗用車ベースのクロスオーバーをなぜ出さない?

こらもう簡単だ。お客さん目線でなく、自分達がやりたいことをやっているからだ。日本人ならロードスターのエンジンは1500ccだけでいい、と勝手に決めたら、アメリカやヨーロッパで2000ccを出したって日本に出さない。このタチの悪いガンコさはどこから(誰、ですね)出てくるんだろう。怒濤の改良を行い、あまり売れ行き伸びなければ、少し考えて欲しいと思います。

現在世界TOPクラスの素晴らしい自動ブレーキも、やはり世界TOPクラスの素晴らしい4WD技術も、全くイメージ無し。そうこうしているウチ、トヨタに全部負けちゃいますよ。残るのは出遅れた電動化技術&アメリカ工場進出というネガティブな状況。「mottainai」です。

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