マツダ、2021年3月期はヘタすれば3000億円規模の巨額赤字になる!

追記・5月14日に役員人事を取締役会で内定。全員留任でした~。丸本さんと毛籠さん、青山さんあたりでやりなおして欲しい。

昨日「マツダ厳しい」と書いた後、いろいろ検証してみました。結論から書くと「直ちに抜本的な改革をしないと持たない」です。数字は後述します。2020年3月期の決算で明らかになったのが「新型コロナ禍なくても2020年1月~3月の4半期は赤字に転落していた」ということでしょう。トヨタの決算を見れば解るとおり、新型コロナ禍の悪影響は限定的だったようだ。

そらそうだ。中国を除き、大きな影響出たのは3月。しかも3月に納車されるクルマは2月以前のオーダーということもあり、トヨタを見ると新型コロナ禍による売り上げ減少分は1,2%となっている。マツダも似たようなものだと考えます。実際、日本に於けるマツダ3の販売台数をみたら、3月が最も多かった。本格的に影響出てくるの、生産や販売が出来なくなった4月以降。

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なぜマツダが赤字になったのか。こらもう簡単。ブラックサタンがビジネスセンスないため、世界的規模で売れなかったからだ。マツダ3は期待通りの販売台数に届かず! 満を持して登板となった圧縮着火スカイアクティブXについちゃ空振り。大ヒット間違いないと思われている今や人気のSUVであるCX-30の販売台数も3月がバックオーダー消化の瞬間最大風速だったようだ。

そして本格的に新型コロナ禍の影響出るのはこれからだ。トヨタですら営業利益80%減を予想している。年間売り上げ30兆円のトヨタは販売台数20%減になると予想。20%の販売台数減少が、営業利益だと80%減になってしまうということ! 人件費など固定費は考えている以上に大きいんだと思う。すでに赤字のマツダの販売台数が20%減になったらどうか?

マツダの売り上げはおよそトヨタの10%規模。トヨタの営業利益は2兆5千億円から5000億円に2兆円減少する。前述の通りマツダが10%規模だとすれば、2000億円の減少だ。となれば2021年3月期は2000億円以上減少し赤字になるということ。--ここまでは順風満帆なトヨタと同じくらい健全な状況を想定したもの。翻ってマツダを見ると、今後1年間の希望が無い。

ブラックサタンなんか新型コロナ前から「今は耐えるとき」とまで言ってる! 加えて2021年から始まる欧州CAFEを達成出来ておらず、マツダは1500億円くらいの罰則金が必要という話も出てます。実際はスカイアクティブXや電気自動車MX-30、そして販売台数減で減るだろうが、1000億円近いかもしれない(マツダが数字を出していないため不明)。新型コロナ禍なくても厳しい!

もっと大きな問題が商品力。トヨタは新型ハリアーに代表される競争力の高いモデルを続々登場させてくる。燃費規制を余裕でクリア出来るハイブリッドやPHVだって多数。そして多くのモデルがマツダの商品群とバッティングします。さらに2020年後期から日産も復活する雰囲気。マツダにとってのビジネス環境はますます厳しくなっていく。だからこそ抜本的な改革だ!

ただ実際は出来ないかもしれません。第2次世界大戦末期の日本と同じ。ブラックサタンを引きずり下ろすことが出来ないまま、借金を繰り返し、いかんともしがたい状況になっていくと思う。そうなればトヨタしか救えない。だとすれば、1日でも1秒でも早く引導を渡し、トヨタが返す借金を減らす努力をした方がいいと考えます。自力で復興させるなら、今月中に動くしかない!

以下、数字を。そもそも1年前の予想は営業利益1100億円で純利益800億円となっていた。新型車出すため余裕だという目論見だったんだと思う。しかし今年1月に発表された2020年3月期の予想は、営業利益600億円の純利益430億円に大きく下方修正された。そして新型コロナ禍です。マツダは今年1月の予想から激減し、営業利益436億円の純利益121億円になってしまう。

けれど社内じゃ根性論で乗り切れ! だと思う。泣。最悪のケースはJALのように破綻させて借金をチャラにし、ダメな幹部一掃か。以下、掲示板のコメントです。

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最新の米国コンシューマーレポート誌でCX-30をテストしていますが、このカテゴリーで最下位にランクされました。後出しじゃんけんで負けたという事ですよ。また、Mazda-3も評判が良くありません、勿論販売は超低迷しています。今、米国マツダでは全車種で5年ローン金利0%、初回の支払いは90日後でOK。

そしてMazda-3 & 6は1000ドル、CX-5は1500ドルの値引き、という凄いのを始めました。さらに、2019年モデルの在庫も豊富にあるようです。半年以上売れ残っているという事になりますが、それをメーカーのオフィシャルサイトに載せるのですから驚かされます。完全に従来のマツダに戻った感じがします。

マツダの問題点は、新型が出るたびにメディアを利用して凄い凄いと前評判を煽ることではないでしょうか。もはや伝統芸のようになっていますが、Mazda-3の時は特に凄かったですよね。で、実際はそれほどでもなかった、むしろダメだった、この繰り返しです。消費者は離れていきますよね。

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