マツダのブラックサタン、カローラを「30万円値上げ！」とディスる？　実質値下げですけどね

マツダのブラックサタンが「マツダ3は20万円の値上げ。カローラは30万円値上げした」とトヨタをディスってると聞いた。調べてみたら、あるメディアでそういったインタビュー記事が出ているそうな。読むと、う～ん！（メディアを紹介するとブラックサタンの正体が解るので書かない）。どうやらヴィッツをベースにしたアクシオ1500ccと新型1800ccの価格を比べているようだ。

言うまでも無くアクシオは「カローラをカタログから失いたくないが、かといってボディサイズ大きい海外向けのカローラを日本で売るのも難しい」ということから、Bセグメントのプラットフォーム使って作った妥協のクルマだった。自動ブレーキも「レーザーレーダー」だ（大笑）。カローラのブランドイメージを決定的に引き下げることになったモデルだと昨日も書いた通り。

一方新型は全くの別モノ！　キチンとCセグメントのプラットフォームを使ってます（プリウスやC-HRと同じ）。リアサス一つ取ってもカローラはアクシオの簡素なトーションビームから、コスト掛かったアルミのアームなど使うダブルウィッシュボーンに。マツダ3を見たら凝ったマルチリンクを使っていたアクセラに対し、簡素なトーションビームになっちゃった。

乗り味はカローラが圧倒的にカイゼンされ、マツダの場合、厳しい評価多いのは御存知の通り。エンジンだって安価な1500ccから新世代の低燃費ユニットにグレードアップされている。オートエアコンやLEDヘッドライト、圧倒的高性能の自動ブレーキ、クルコンなど装備内容だけで30万円高くたってOK。そもそもBセグとCセグというだけで30万円くらい違うのは当たり前だ。

カローラのように値上げしなければよかった

方やマツダ3とアクセラを比べたら同じCセグ。エンジン同じ。装備内容だって同等レベル。むしろシャシはコストダウンした。マツダ3を見ると純粋に20万円の値上げとしか思えない。カローラの場合、Cセグ化＋装備向上分を考えたら実質的に30万円値下げしてるため、いってこいで50万円差。ということを隠して「カローラは30万円値上げ」というあたりが酷い話だと思う。

クルマのコストについて何の知識もなければ、ジジイの戯れ言として考えればいいと思う。されどマツダの要職。知らなかったら大問題だ。知ってるとすれば、カンペキに悪意を持ったデタラメの情報でしょう。実際、メディア側は鵜呑みにして検証無しで掲載しちゃってますから。「大日本帝国の大本営と同じく誰にでもデタラメを押しつける」点こそマツダ伸び悩みの理由です。

マツダの現場のエンジニア達は精一杯頑張っている。こういった点も第2次世界大戦の日本軍みたいだ。

<おすすめ記事>