マツダの人見さん
マツダのエンジン親方である人見さんは素晴らしい技術者だと思うが、クルマ好きじゃないし、クルマを知らない。先日行われ
たマツダの技術発表会で「2リッターのスカイアクティブは1リッター過給に燃費で負けない!」と言ったそうな。確かに「パワーユニット」として考えたら人見さんの分析通りだろう。
ただ2リッター無過給エンジンだと、4気筒でそれなりの大きさ&重さが必要。されど1リッター過給なら3気筒だって成立する。上手に作れば一回り小さくて軽くなります。小さくなった分は衝突安全性のクラッシャルブルゾーンや、歩行者の頭部傷害で有利になり、軽くなったら燃費良くなります。
小排気量過給だとハイオクガソリンしか使えないと人見さんは思っているようだが、ホンダの1リッター3気筒過給の燃料を聞いたら「レギュラーです」。可変バ
ルタイ技術を使うことにより、レギュラーでもレスポンスを改善出来るようになってきた。レヴォークの1,6リッター過給も、おそらくレギュラーだと思う。
昨日の常識は技術の進化で今日変わるし、明日になればまた違う。ダーウィンじゃないけれど「変われるものが生き残る」のだ。人見さんに若手の技術者が「小排気量過給をやりたい」と言ってきたら「オレは知らん! 勝手にしろ! ただツマランものを作ったら許さんぞ!」という度量があったら最高だ。
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