マツダや三菱自動車が中国に買われる可能性はゼロじゃないです!
FCAとルノーの経営統合問題を受け、自動車産業の提携や合併、統合の話が盛り上がっている。昨日からよく聞かれるのは「日産と三菱自動車以外の自動車メーカーにそういった話がないのか?」というもの。なかでも台数規模少ない三菱自動車とマツダはどうなるか一般メディアの皆さん気になるようだ。結論から書けば、どうなってもおかしくない状況だと思います。
考えて頂きたい。マツダの場合、企業の価値を表す『時価総額』(株価×発行株数)は7300億円。三菱自動車が7883億円だ。昨年2月、中国の吉利汽車は突如メルセデスの株を1兆円分買った! メルセデスの発行株数の10%である。何と! マツダや三菱自動車の時価総額を超え、ホンダの時価総額だと25%に相当するから驚く! マツダや三菱自動車、安いです。
そんな中、月曜日に484円だった三菱自動車の株が2日間で急上昇! 水曜日は538円まで上がった! 日産も2日間で40円くらい値上がりしている。三菱自動車も日産のゴーンショック以後に急落。昨年10月の株価に戻っちゃいないものの、久々の上昇です。提携話が将来有望だという判断なら全く問題ないものの、どこかが株を買い集めているようだと心配だ。
吉利汽車がメルセデスの株を10%買い集めたときも、メルセデスは全く気がつかなかったそうな。一方、中国の企業にとってマツダや三菱自動車は珠玉のような存在。素晴らしい車体技術を持つマツダや、優れた電子制御技術が自慢の三菱自動車を自由に使えたら世界制覇だって可能だ。マツダや三菱自動車が世界制覇出来なかったのは、オウンゴールの多さによるものだと思う。
ただ中国の企業にとって本当に価値あるのはホンダでしょう。燃料電池や世界TOPレベルのクルマ作り技術、自動運転技術等々、中国が欲しいモノを全て持ってます。ホンダの時価総額は4兆9970億円。1兆6500億円ほどで3分の1超え34%を買える。もちろん今のままだとホンダが”了”としない。仮に業績低下となったら、です。ホンダは好調な2輪部門だけ独立して残せば超優良企業だ。
欧米の企業との付き合いには慣れていても、中国となったら読めないです。とりあえず「ありえない」と考えるが、いろんな想定をしておいて損はないと思う。
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