モータースポーツなんか興味ない。でもゴルフクラブや自転車買う時は?
大リーグの大谷選手も、スピードスケートのマススタートで最高のレース運びを見せてくれた高木選手も、私らの生活に何の影響も与えない。そればかりか、大リーグやスピードスケート、好きな人を除けば普段全く関心ありません。でも活躍すれば超嬉しいし、不思議なことにプライド感じます。日本車人気の源流に、競技で作ったブランドイメージというのがあると私は思う。
自動車メーカーの人と腹を割って話をすると「モータースポーツなんかやってもみんな興味ない」という本心が出てきます。まぁ数字見るとその通りかと。私のWebを読んでいる人は、相当のクルマ好きである。加えていっつも私に付き合わされているため、どんなことが起きているかと言うことくらいご存じだと思う。それでもモータースポーツネタを書くとアクセス数減る状況。
商業メディアなら「意味なし。止めよう」になるだろう。いや、なる。自動車メーカーだって同じ。どんな調査をしたって数字低く、コストパフォーマンスは取れない。しかし! よ~く考えて頂きたい。ゴルフクラブでも自転車でもスキーでもカメラでも、高いモノを買う時、どういう判断をしてますか? 競技に出てないブランドなど選ばない。カメラならプロ機材ですね。
新興EVメーカーのNIO。品質の高さに愕然とした
こらもう見事に当てはまる。付加価値のある高い道具を買うなら、やはり性能の裏打ちが欲しい。クルマはその筆頭だと思う。ブランド作りにはモータースポーツしかないのだった。「中国のテスラ」と呼ばれている『NIO』など早速フォーミュラEに参戦している。本家のテスラは競技など出てこない。NIOの購入を考えた人はフォーミュラEに出ているNIOブランドを見る。
そこにはアウディやジャガー、シトロエンといったブランドが並ぶ。戦っていれば同等だと考えるだろう。違うアプローチもある。中国で日産やホンダと組んでいる『東風汽車集団』の場合、ボルボのオーシャンレースに参戦してます。クルマと関係ないようだけれど、なんたってボルボが主催しているイベント。高いフネで遊んでいるヒトは、全てクルマの良いお客さんだ。
DONGFENGは東風汽車集団
三菱自動車の益子社長は、以前「電気モノの競技ならどんなにお金掛かってもやる」と言ってたが、パイクスピークやめちゃったし、フォーミュラEにだって出てこない。ウソだったワケ。競技はお金を生まない。意味あるかと聞かれたら無い。私がラリーに出るのは単なるムダ使いだと言われたらその通り。でも違うんですよ。意味ないことやってるから人間なんだと思う。
ということで私は明日、久し振りに一生懸命釣り。当然ながら魚は買った方が安い。ムダなことです。
<おすすめ記事>