モータースポーツの参戦理由

「自動車メーカーは何でモータースポーツをやるのか?」。欧州のメーカーを見てると、表向きは「販売促進」や「ブランドイメージ向上」を主張しているけれど、歴史から推察すれば(というか考えなくても解りますワな)、競争をしたいからだと思う。ムカシから「クルマが2台あれば優劣を決めたくなる」と言われてます。

おそらく本田宗一郎さんがレースに出ようと決めたのも「同じ舞台で勝負してみたい」的な気持ちになったからだと考える。フェラーリはどんなにお金が無いときでもF1から撤退しようとしない。F1とフェラーリは同じモノだからだ。プジョーやシトロエンだって収益が悪いときだって完全撤退せず。ルノーなんか日産のお金使って競技してる。

ちなみに日本の自動車メーカーで最もヨーロッパ的なのがホンダ。規模の縮小こそあるけれど、F1にしか出ないフェラーリと違い、汎用を除き販売している製品ほぼ全てのジャンルで競技に出てます。市販車を使うため欧州などじゃイメージアップに最も影響あるラリーに出ていない、というあたりは大きなナゾですけど。

私もタイでジックリ反省してみた。この3年、まともに走れたことがない。2010年はエンジンパワー無く、直線で勝負にならず。2011年もポンコツのスペアパーツ無しランエボでヘロヘロ。2012年はサスペンションが全くダメだった上、ドラシャ折れるなど満身創痍のままクラッシュ。昨年についちゃそもそもTOPと戦えるクラスじゃない。

なのに毎年ノースポンサーでタイにクルマ運び、厳しい修行をしてる。なんでラリーに出てるのか? これからTOPドライバーになれる可能性100%無し。効能と言えばモータースポーツ関係の人達と話をする時に「かわそうな競技ジャンキーのジジイ」と思ってくれ、やさしくしてくれる程度です。ということで参戦理由だけれど「そんなモン無い」。

「出る理由を探して出る」の反対なのだった。そういった点からすれば、業績悪いときも競技を続ける欧州の自動車メーカーと同じ根っこかもしれません。まぁ私が競技を続けても何の影響もないが、自動車メーカーは必ず良い評価をされる。マツダと三菱自動車に大きな期待をしたいと思う。多少苦しくても参戦したら必ず得るものがあるだろう。

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