モービルアイの新型カメラ凄い。セレナも最高性能に!

ここにきて自動ブレーキの性能差が一段と大きくなってきた。20~25km/hという極めて限られた車速でのみ止るという、ほとんど役に立たないと思われる性能しか持っていない車種もあれば、優秀な自動ブレーキの他、車両全周に渡る事故防止機能を持たせ、事故発生率にして90%以上削減出来そうな車種まである。

そもそも現時点では歩行者を検知出来ない自動ブレーキが大半を占めているのに、多くのユーザーはそのことを認識していない傾向。重要な情報ながら、メディアもほとんど取り上げない。という中、技術革新は進み、素晴らしい性能を持つ自動ブレーキが出てきた。

・自動ブレーキの試験結果一覧

なかでも最近「凄い!」と評価されているのが、イスラエルの企業『モービルアイ社』(インテル傘下)の新世代カメラだ。下の動画はこのカメラを使った歩行者に対する自動ブレーキ試験動画。車種はマツダ・アクセラである。車両の間から出てきた歩行者を短い時間で検知し、自動でブレーキを掛け安全に停止した。

このカメラを採用した車種は世界規模で高い評価を得ている。最も優れた性能を引き出しているのがボルボで、XC90というモデルから採用を始め、V90、S90、そして最新のXC60にも採用。夜間の歩行者まで検知出来ると言うから素晴らしい。次いで高い性能を実現したのはマツダで、アクセラとCX-5などにモービルアイの新世代カメラを使う。

世界最高レベルの事故防止装備を持つ新型ボルボXC60

さらに5月29日に日本の公的な試験機関である『JNCAP』が日産セレナの試験結果を発表したけれど、やはり素晴らしい性能だった。ちなみに技術と言えばドイツ車というイメージを持つだろうけれど、ベンツなどはモービルアイを使っていない。歩行者に対する自動ブレーキ性能でモービルアイのカメラに大差を付けられてしまった。

・日産セレナの試験結果

ちなみに日本勢ではステレオカメラを使うスバルのアイサイト3が頑張っている。画角という点でモービルアイの新世代カメラに届いていないものの、性能的に互角。誰にでも起きうるウッカリミスや、急な疾病などによる自動車事故を起こしたくないという人は、新世代モービルアイ社のカメラ付きか、アイサイト3付きを選ぶことを推奨しておく。

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