ラッコ、BYDは日本以外でも販売する可能性が出てきた?

軽自動車は日本だけのジャンルである。今まで「軽自動車を輸出すればいい」みたいな話は何度も出てきた。その度に「もう少しボディサイズが大きくないと売れない」と説明されている。ホントだろうか? 違うと思う。ミラ・イースのようにエアコンやエアバッグ、ADASまでついて、20km/L走って130km/h出て100万円なら、欧州だって新興国だって市場はある。

なぜ輸出しないかと言えば「出来ないから」だ。我が国は農業を守るため様々な譲歩をしてきた。軽自動車を輸出出来ないのも譲歩の1つです。輸出出来ないから現地で生産することになるのだけれど、だったらボディサイズも排気量も軽自動車のワクにこだわる必要なし。軽自動車の骨格をベースに一回り大きくすればいい。軽自動車、ポテンシャルあるのに輸出出来ず。

さてラッコである。今のところ「日本専用車である」とアナウンスされている。実際、日本市場だけ考えて開発されたと聞く。けれどJMSのラッコを取材していた外国人メディアに聞くと「私の国でも売って欲しい」的な意見が少なくなかった。東南アジアだけでなく、ニュージーランドや東欧諸国もニーズあるという。なるほど250万円だとタイで52万バーツ。驚くほど安い。

エンジン車と比べたって安い。そして中国は日本と違い、外交が強い。ラッコを輸出することだって可能。BYDからすれば日本だけの台数だと大ヒットしたって年間10万台以下。日本以外の左側通行国に売れば、その倍くらいの市場ある。もしかするとBYDによって多くの地域で軽自動車が再認識されるかもしれない。これ、日本にとってもチャンスか?

残念ながら厳しい。中国と違い輸出出来ないからだ。海外で生産するのなら、文頭に書いた通り一回り大きいボディの方が使い勝手いいし、価格だって高く付けられる。むしろBYDにエントリーカーの市場を奪われることになるだろう。

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