レクサスLSの暴走、加害者がクルマを降りる瞬間を見計らってアクセル全開になったという

元特捜部検事がレクサスLSで暴走させ男性を死亡させた事故の裁判で--国土交通省所管の独立行政法人で自動車事故などの技術的検証を担当した専門家が被告側証人として出廷。ドライブレコーダーなどの詳細なデータ解析をもとに「ブレーキシステムの不具合で車が勝手に発進、暴走した可能性がある--と証言したそうな。この事故、詳細な情報は不明です。

・レクサス暴走事故の記事

ただ記事を読むよ「ホントかね?」と驚く状況が多い。最も腑に落ちないのは「パーキングブレーキが焼けていた」という下り。LSに付いているパーキングブレーキは2系列。セレクトレバーの『P』なら、ギアがロックされているためアクセル全開にしても動かない。ただこの事故、81歳のドライバーは「Dレンジのまま7分間も人を待っていた」という。この時点で常識外だ。

100歩譲って、電動パーキングのまま停止していたとしよう。その状態で降りようとしたらしい。右足は車外に出ていたようだ。となれば左氏でアクセルペダルを踏んだことになる。発進時の加速Gは少なかったようで、わずかに踏んだんだと思う。その状態だと「電動パーキング踏んだ状態でアクセル踏む」操作になるため、電動パーキング解除になり動き出す。

人をハネた320m地点で100km/hを超えたというから(LSを全開加速させると320m地点で160km/hくらい出る。速度や距離、状況を考えたら、始めはゆっくりスタートし、やがてけっこう踏んだと思う。81歳の小柄なドライバーのミスとしては十分納得できる。というか私からすれば当時の状況が頭の中でハッキリ思い浮かびます。これを真っ向から否定した。

ちなみに「最初はゆっくり」の証拠はドライブレコーダーだという。だとすれば衝突時の速度や、それまでの加速も出せるハズ。また、建物に衝突した時にエアバッグ展開していたらLSのEDRに様々なデータが残っているハズ。そういった証拠が全く公開されないため、ここから先は解らない。ただ登場する「専門家」の主張は、悪魔の証明に近いように思う。

もちろん詳細はデータがないため解らない。ドライビングミスなら大いにありうる。降りる時を見計らってクルマが勝手に暴走したのなら、隕石が頭に落ちて死ぬくらい運が悪かったということになります。ここにきてモリカケに始まり掛け麻雀に至るまで、司法は信頼を失っている。元特捜部検事だから攻めが甘いようなことはカンベンしていただきたい。

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