三菱ランエボ復活へ。益子社長は引き時かと
三菱自動車がランエボの復活を発表した。ゴーンさんはクルマのことを知っているから、三菱自動車にとっての「ランエボ」の意味を十分認識しているのだろう。対照的なの、益子さんである。社長就任以来、蛇蝎の如くランエボを嫌った。もはや徹底的と言ってよい。
相川前社長が最後のランエボを株主総会に置くということを承認したにもかかわらず、益子会長(当時)の耳に入るや烈火の如く怒り引っ込めさせたほど。私の美学だと、ランエボを復活させるというゴーンさんの隣に座ることなど考えられない。抵抗するか、辞めるかだ。
益子さんはドン底状態だった三菱自動車のマイナスをなんとかチャラにした素晴らしい手腕を持っている。日産の介入時に、社長を相川さんに任せて引退したら高い評価が残ったと思う。そもそも相川さんは燃費の不祥事と全く関係ない。責任取るなら益子さんである。
ここで引き時を間違った。けれど間違ったとは思っていないのだろう。だからこそランエボ復活の席に座っていられる。今からでも遅くない。男らしい記者会見を行い、身を引くのがカッコ良い。益子さんのことを嫌っているワケじゃありません三菱自動車のためにならないと考えてます。
人間、判断が大事である。本田宗一郎さんの物語で泣かせる場面は引退を決めた経緯。カーズ・クロスロードの見せ所も岐路に立ったときの人生観です。三菱自動車は新しい価値観のランエボ(ミラージュベースだと競技に使える)を作り、WRCに復帰した時に復活だと思う。
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