世界的規模の減産長引く

タイの水害による世界規模での減産はもうしばらく続きそうだ。なぜか? 例えば半導体を作っている『ローム』という企業が
ある。ロームの製品に使われている抵抗の80%をタイの工場で作ってるそうな。抵抗のような単純な製品、日本で生産していたら全くペイしないですから。タイに集中させていたワケ。

しかもロームの半導体シェアは非常に高い。ちなみにルネサスの場合、付加価値の高い製品が全て被災した。ロームのケース、PCのシンプルで安いけれど重要な構成部品が足りなくなったのである。もちろんローム以外にも抵抗を作っているメーカーはあり、かき集めようと
しています。ただ世界規模で品不足。

東日本大震災の時の日産はリカバリーが早かった。日産だけクルマに使われているPCチップのメーカーや番号を全て把握していたからだ。おそらくトヨタやホンダはアッセンブリーとして制御PC(中に使われているチップも)を扱っているんだと思う。被災状況はデンソーやケイヒンを経由して情報を集めるしかない。

被災直後から日産は調達難になるチップを把握しており、いち早く手配を始めていたという寸法。今回も日産は足りない部品を早い段階から追いかけており、日本やメキシコから空輸している。工場を止めるより空輸して作った方がコスト的に有利だからだ。おそらくトヨタやマツダ、三菱自動車も同じだろう。

半導体の構成部品は安価なので大量のストックを持つ。普通、外国製部品の搬送は3〜4週間の余裕を見る。したがってタイ製の樹脂部品などが不足するの、10月末から。抵抗のような部品だと今頃からボディブローのように効いてく
る。世界的規模での減産は思ったより長引くかもしれません。

・ECOカーアジアは「電気自動車天国沖縄

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2 Responses to “世界的規模の減産長引く”

  1. 中野一@出向中 より:

    まさかロームの名前が、表立って上がるとは(^^;
    ズバリですね。影響は8割どころか、、、
    11月下旬からが勝負になりそうです。

  2. 中野一@出向中 より:

    見通しが明るいとまでは言えませんが、影響は最小限に留まる見込みのようです。

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