中国の電気自動車、在庫大量に抱える。まぁ破綻するでしょうね。かつて我が国もそうでした
戦後、日本には100とも200とも言われる2輪メーカーが生まれた。BMWをパクったライラックや、ハーレーのコピーである陸王に代表される”まぁまあ”の規模を持つメーカーもあれば、ブリヂストンやトーハツ、スバルのように今でも存続している企業が2輪を作っていたりした。山ほどあった2輪メーカーはやがて淘汰され、優れた性能を持つホンダとヤマハ、スズキ、カワサキのみ残る。
BYDは新興国で圧倒的な強さを見せつつある
ここにきて中国の電気自動車メーカーが在庫を抱え四苦八苦しているとい報道を目にする。おそらく日本の歴史を知らない記者さん達が書いているんだと思う。そいつを見逃す編集デスクも同じですね。状況は日本の2輪と全く同じである。考えれば解る通り、自動車産業は大量生産することによってコストダウン出来る。下を見て300万台規模かと。それ以下のメーカーは生き残れない。
MGの「サイバースター」。電気自動車です
という観点から中国市場を見ると、政府系企業である「広州汽車」「第一汽車」「東風汽車」「北京汽車」「長安汽車」は残そうとするか、合弁させることだろう。民族系だと「BYD」「シャオミ」「吉利」「長城汽車」「MG」あたりが残りそう。逆にそれ以外のメーカーは淘汰される運命なのだった。大量在庫が伝えられるのは、中国政府からすれば「頑張ったけどだめだったね組」。
急速充電器も1年で圧倒的に増えた!
ちなみに日本の企業にとって怖いのは、民族系メーカーである。中国市場についちゃ政府系という”重し”あり、国内で勝負出来る。民族系はこぞって海外に出て行っている。なかでもBYDは東南アジアを中心に販路を伸ばしており,タイの都市部など日産やマツダよりディーラー多い。MGも新興国で猛威を振るっており、スポーツカーまで出している。中国からはみ出してくる中国メーカーに要注意です。
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それですそれ
雑誌「別冊Motorcyclist」「Old-timer」を第一号刊から読んでいるような私からすると
「歴史は繰り返す」ですよ
目黒が川崎に、プリンスが日産に吸収され
国単位で中小メーカーは淘汰される
今の中国が、昭和あたりからの日本の「盛者必衰」にオーバーラップするのです
更には徳大寺氏曰く、メーカーには「カーガイ」が必要で、存在するメーカーが生き残る
お国柄が猛烈にあるのでしょうが、中華圏でのカーガイな人物の兆しは見えません
「儲かるから車、EV作ってます」な印象
しかし韓国では個人は見えませんが、アツいカーガイが存在しているようです
チーム日本は乗り物が好きな人間がいる内は大丈夫、EVへの過渡期の不安な時期を乗り越えましょう
中国には100を超えるBEVメーカーがあるとされ、在庫を抱えているのはきっとそのようなメーカーの事でしょう。
BEVの墓場といった、輸出はされなかった第1世代のモデルがたくさん捨ててあると言われていて、解体もされていると。
中国のBEVは関税障壁によって、欧米には出せないでしょうから、新興国へ向かうのだと思います。ここで安価で魅力的なBEVを持たない日本は苦しい。日産ならSAKURAのコンポーネントを一段とコスト競争力を付けて出したら良いとは思うのですが。
一方、価格については中国の国策も絡んだ安価な値付けについて、今後も続けられるのか疑問です。また修理が効かない構造(BYDのシャシーなど)もちょっと不安です。