吉澤ひとみひき逃げ事故の動画を検証。衝突速度は20km/h前後

吉澤ひとみ容疑者の事故のドライブレコーダー画像が話題になっている。今やたいていの事故は動画となって残るため、様々な検証を行えます。クルマの専門家から見た率直な印象を。

・事故の状況 直接的な原因は吉澤ひとみ容疑者の信号無視である。信号は通常の3色+直進矢印+右折矢印という構成。事故時は赤信号+右矢印だった。これを見落とした。見落とした理由は単純なミスだったかもしれないが、飲酒運転(呼気濃度0,6近かったという。いい気持ち+α程度で、十分身体機能落ちるレベル)による判断能力低下の可能性大。

・車速は強めののブレーキを掛けながらカメラの視野に飛び込んできた時点で30km/h+α。自転車と接触した時点は20km/h前後だと考える。自転車の人が飛ばされる十分なエネルギーを持つ。衝突しているにも関わらずブレーキを深く踏み込んでいないのは明らかに飲酒運転の影響。「悪いことをしている」という感覚が薄れるという飲酒特有の症状。この点でも飲酒は危険だ。

・動画は横断歩道の手前に停止していたミニバンのドラレコだと推察される。駐停車違反の場所だし、ここに止まっていると横断歩道の渡り始めは後続車から見えない。歩行者からしても接近して車両が見えないという最悪の場所だと考える。今回の事故の一因になった可能性大。飲酒じゃなく単なる信号見落としの場合も、ここに車両が停止していたら危険。過失ある?

・自動ブレーキがついていたらどうか? 車両の陰から歩行者が出てくる試験で、40km/h程度まで停止出来るタイプの新世代自動ブレーキ付きなら停止出来た可能性が大きい。こういった事故を防ぐために開発された。事故車両にはついていなかったと思う。今回は飲酒だったけれど、単純な信号の見落としや認知症傾向の高齢者のためにも自動ブレーキは重要。

・個人的に最も驚いたのが、事故後、制服の子供達を含め、皆さんいなくなってしまったこと。おそらくこの後に誰か手を貸しにくるのだろうけれど、けっこうドライです。また、自分の家族には「信号渡るときは自分の目で左右確認しなさい」と日頃言っている。信号の見落とし事故、多いのだった。横断歩道といえども、青信号といえども、絶対安全は無いです。

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