国交省も厚労省も、犠牲を全く反省しないのが辛くて残念でならない
池袋の暴走事故について被害者の父親であり旦那さんだった松永氏は飯塚幸三被告の実刑が確定したことを受けた記者会見で「大事なのはこの事故を教訓にして、未来に起こり得る交通事故を防ぐことだと思っています」。人格者だと思う。失った大切な命は戻ってこない。だったら同じような事故が起きないようにして欲しいということです。人類はそうやって安全を確保してきた。
翻って厚労省を考えたい。おそらく第5波だけで保健所の不作為や判断ミスにより300人以上の大切な命を失った。こちらは0.5秒タイミングがずれていたら、というレベルじゃなく、数日間のチャンスはあったのに見殺しにした格好。パルスオキシメーターで90%を切っていたら、普通なら即刻入院の上、処置するレベルである。されど江戸時代の如く医師にさえ診て貰えず死んでいった。
その反省はあるか? 昨年2月にダイヤモンドプリンセスが大黒埠頭に戻ってきた際、わずかな人数すら受け入れられず何時間もかかって遠い病院まで搬送した時点で反省を開始すべきだった。以来1年半掛かって門前払いされてしまう状況は全く変わらず。健康保険、意味無し! 厚労省、どんな反省をしたのだろう? してなければ新型コロナで亡くなった方は浮かばれまい。
国交省や警察は再発防止策を講じるだろうか。犯人捜しを目的とする警察関係者は飯塚幸三被告が実刑になった時点で役割終了という意識。再発防止の具体策に興味無し。国交省も厚労省と同じく、問題意識こそ持っただろうが具体的な再発防止策は考えない。おそらくVIP級の人が痛ましい事故で死なないと動かないんじゃなかろうか。この点、猛烈に腹立たしく自分の無力さが悲しい。
いくらでも打つ手はある。2021年11月の新型車からカメラの搭載が軽自動車まで義務付けられる。このタイミングで信号と横断歩道、止まれ、一方通行の標識を読めるよう自動車メーカーに指示すればよかった。また、物理的に道路標識が読めないケースあれば、公安委員会に依頼し、きちんと視認出来るようにすればいい。その上で自動ブレーキの制御へ組み込む。
前にも書いた通り標識による制限速度+αで速度リミッターを稼働するようにしておけばいいし、赤信号で減速しなければ事前警告の上、自動ブレーキを掛ければよかろう。制限速度リミッター中は、アクセル全開にしてもオーバーライドしない。その上で、イニシャルを「オン」にしておき解除スイッチも付ければよかろう。解除して事故や違反したら、即座に危険運転でいい。
今の技術でも池袋の暴走事故に対応することは100%じゃないかもしれないが可能だと思う。そして高齢ドライバーは、視力の悪い人の「眼鏡等」と同じく暴走事故防止システム付き限定の免許にする。新車を買う予算がない、というのなら、最も安価な軽バンをベースに装備を全て省いた60万円程度のウルトラ超ベーシックグレードを作り、それを買うなら補助金出せばよかろう。
補助金分は遠からず免許返上した時、自動車として返却して貰う。これを安く次の高齢者に販売することで国の負担はほとんど無くなるに違いない。国交省にも議員にも切れ者がいないのか、それとも「そんなの関係ねぇ!」なのか。だとしたら亡くなった方は本当に浮かばれないです。こんな時だけ「自分に発言力があったらなぁ」と悔しい思いに襲われます。
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