多くのクルマが納期半年以上になってしまっている。これだと全て人気車ということになっちゃう?
当たり前かもしれないけれど、競争は優れた商品を作るには絶対必要なエネルギーだと思う。翻って昨今の自動車販売状況を見ると「このままぬるま湯に浸かっていて大丈夫なんだろうか?」です。昨日、久しぶりにホンダが納期情報を更新した。下にリンクしておくのでご覧頂ければ。何とアコードの1ヶ月とホンダeの3ヶ月を除き、全ての車種が納期半年以上になっている。まだ正式発売間のZR-Vも納期半年以上らしい。
ホンダの場合、おそらく半導体不足などで生産が滞っているんだと考える。例えばステップワゴンを見ると、10月の登録は3075台。モデル末期のセレナですら4446台。ノア&ヴォクシーなんか合わせれば1万4367台も登録されていながらの納期1年だ。生産台数から推測すると、10万台以上のバックオーダーを抱えているということ。ステップワゴン、おそらく上を見て3万台といったあたりかと。普通に生産できれば納期短いと思う。
どんなクルマでも売れるとなれば、ホンダに限らずトヨタでも人気車とそれほど人気があるワケじゃない車種の違いが出なくなってしまう。ここで文頭に戻る。競争無しでクルマが売れてしまうと、切磋琢磨という概念も薄くなる。本当なら失敗作だったとしても、納期半年以上となった途端関係者としちゃ「成功だ!」。ライバル車の納期が1年以上というオウンゴールであっても勝ちは勝ち、と考えてしまうのだった。
世界規模で激化しそうな電気自動車関連だって同じ。現在エンジン車の売れ行き好調だからと少し手を抜けば、突如厳しい戦いの最前線に押し出される可能性大きい。最近自動車メーカーの人にクルマの批評をすると「納期半年以上なんですよ~」とエビのようにバックして逃げようとするケースが増えてきた。自動車メーカーに対する「褒め殺し」みたいなものかもしれません。気持ちを引き締められる経営手腕が必要です。
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これだけ納期が長ければ、車両の生産前ならキャンセル料を取れないケースがほとんど。セールスから「納期が読めないので、とりあえず注文書を先に書いておきました」と言われるくらい。
全体的な納期が短くなれば、不人気車のキャンセルが相次ぐでしょうね。人気車の増産は慎重になっていると思います。
これって、逆に売れてないって事じゃないのかな?
日本の経済が心配になるのは、私の無知のせい???
最近、新型車登場のニュースを見ても盛り上がらないんですよね。
どうせ(マトモな納期では)売ってないんでしょ?
に、なってしまうから…。
あまり人気がなく割高だったインサイトがまだディーラーでナンバー付かずのまま飾ってありました。それも2か所。
やっぱり見る人が見ると、不相応に高いとわかってしまうんだと思います。今困っている人には即納で便利そうですが、あまり負けてもくれなさそうだし、300万切ることもなさそうだし、リセールもよくないだろうし。シートがプライススムースなだけで、PHV並みの価格か…。
プリウス30モデルが半年でも大騒ぎだったのに、どれも半年が常態化してしまうと…。しかし、メーカーにとっては値引きをしなくて済むという観点から、これでもよいかと思っているかもしれませんので怖い。販売店は、納車にならないとお金にならないので少し苦しいかも。
トヨタは原則注文・契約が来てから作り始めますが、他のメーカーは、作れる車・在庫がある車から売っていくのが当たり前になってしまうのでしょうか。
それなりに長く使うものだから、半年くらい待ってもいいのかもしれませんが、お金を用意する側もいろいろ環境のせいで懐具合も変動します。えいっと一括で払うにしても、手元にお金残しておいた方がいいかと思うかもしれないし、一方のローンでもこれから先返し続けられるんだろうか、走行税とか実現したらどうしようと思うとちょっと縮こまってしまいますね。
注文が殺到したらしょうがないけど、いまだけ消費税8%にしてくれないかな。かなりお金の回りよくなると思うのに。
最近、シビックの1.5Lターボ6MTとタイプRを試乗して納期を聞いてみました。
タイプRは4年(ディーラーの会社として50件商談があるがオーダーできているのは先の10件のみ)
1.5Lターボ6MTの方は、今オーダーすると来年の9月頃とのことでした。
簡単にもうすぐ車検だから…とすぐに買い替えが難しい状況です。
ちなみにメガーヌR.S.のトロフィーMTは受注中止のようです。