大手メディアの誤解による自動車事故報道を何とかしたい
「ブレーキを踏んだのに暴走した」という事故は昨年末あたりから急速に減少していた。メディアや警察がドライバーの言い分をそのまま報道しなくなったためだろう。やっとメディアも警察も反省したのかもしれません。早くEDRの解説装置を導入すべきだ。
と思っていたら、昨日は2件の「覚えていない」という暴走事故が起きている。メディアは直接ドライバーから話を聞けないため、警察発表を受けてのことだろう。事故の原因はさっぱり分からない。疾病による発作なら、事故直後に目撃情報が出てくるでしょうから。
ただクルマのトラブルを原因にしなくなっただけ前進した。実際、メディアは事故や暴走をクルマのトラブル起因にすることを好む。年末、駐車場から転落した事故も「アクセルとブレーキの踏み間違えだけであんな大事に至ることは無いと思うのですが」という取材を何度か受けた。
記者さん達はアクセル踏んだくらいじゃクルマ止めや「柵」を壊せない、と考えているらしい。そういった場合、いつも「クルマの運転はしますか?」と聞く。すると見事に「いいえ」。クルマを知らない人がクルマの事故を扱うというのだから難しい。ラーメン食べないとラーメンはワカランです。
というか、ラーメン食べたこと無い人がラーメンのことを書くなんておかしい、ということを認識出来ないのだろうか? 見たことも無いことについて記事書くなんて恥ずべきコトでしょう。そういった人に担当させることも理解出来ない。メディアの層の薄さを表しているようで情けないです。
かといえば「自立するバイク」を大喜びで取り上げたりする。実際の効能としては、信号待ちの時に足を着かないで済むことくらいか? 走り出したら自立機能はむしろジャマですから。ただ人間が乗った状態で自立出来るのだろうか? 人間の動きまでカバー出来たら素晴らしいとは思う。
されどこれからのバイクの普及を考えたら、高額になること必至の電動駆動&電動ステアリングが不可欠となるジジイ向け商品で無く(自立するにはこの2つが必要)、若い人達が魅力を感じるような軽くてシンプルで安価なバイクの本質を追究したようなモデルを期待したい。
自動車の専門家やメディアは、一般メディアのいい加減な報道を是正していくことも重要な使命かもしれません。今年はネットだけでなく紙媒体でも「報道を検証する」という記事を展開したらいいと考えます。こういった企画、ベストカーやカートップにお願いしてみたい。
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