我が国も『ベントレー・ステートリムジン』のような式典用の車両が必要だと思う
英国滞在中の天皇陛下のお姿をTVなどで伝えている。英王室の方々と全く同じポジジョンでお付き合いが出来る皇室というものの存在意義を改めて感じます。最近のニュースの中では大谷選手の活躍以上に嬉しい。さて。クルマ好きとしてはセレモニーに登場する車両が気になって仕方ない。チャールズ3世や陛下の送迎に使われているクルマは『ベントレー・ステートリムジン』というモデルである。
2002年に故エリザベス女王のお召し車として『アルナージ』(意味はサルテサーキットのアルナージュというコーナー)をベースに2台だけ作られたモデルである。エンジンはロールスロイスの6.7リッターV8ツインターボ400馬力ながら、ベントレーということになってます。ピラーが細いデザインを見ても解る通り、完全なる式典用の車両だ。乗っている人もよ~く見えます。
一般的なVIPカーを見ると、狙撃されたときを考え防弾窓はできる限り小さくする。されど王様は隠れたら意味なし。というか隠れるような王様なんかロクなモンじゃない。コソコソしない王室のお手本といえば英王室です。それに勝るとも劣らないのが我が国の皇室だ。センチュリー・ロイヤルは窓面積広いし、そもそもニュースなどで流れる映像を見ても解る通り、窓を開けてる。
とはいえベントレー・ステートリムジンと比べたら少しばかり物足りない。センチュリー・ロイヤルのオープンモデルも存在するけれど、これは国賓をお乗せするような車両ではありません。ということで自動車立国である我が国も、世界に対するアピールのためにもベントレー・ステートリムジンのような式典用の車両が欲しい。センチュリー・ロイヤルベースでいいと思います。
<おすすめ記事>
ルーフについている旗章を取り付けているシーンを動画でたまたま観ましたが、外側から付けるのではなくルーフに穴が開いていて室内から穴を通して付けていました。天候が悪くても取り付け易いし走行中に緩んで外れてしまう失態もなさそうだと妙に感心してしまった
先日、プーチン大統領が北朝鮮を訪れて、そのときロシア自製の高級車をプレゼントしたそうです、リムジンではなく4座の。西側諸国の力を借りなくても立派に作れるんじゃんと思うくらい厳かなフロントが印象的でした。
センチュリーやそのロイヤルバージョンも少し地味に見えるのは、目立たないけど見ればわかるみたいな日本の奥ゆかしさの影響かなと思います。
センチュリーの純正かつ一品モノを作ってくれるカスタムサービスが始まるので、そのアピールの一環として式典にもふさわしいデザインの車が出てくるといいなと思います、トヨタさん。
一方で、中流階級にもいつかはなんとかと呼ばれた車がやっぱりほしいので、クラウンのセダンを従来路線にもどしてくれませんでしょうかね。レクサスLSだとちょっと油がキツイ感じがして、そういう意味ではGSは良かったなあ。