日産、世界中で販売シェアを落とし始めている。ホンダやマツダ、スバルはいかに?

日産の販売台数を各国で追い掛けてみたら、なるほどヒジョウに厳しい! 今年前半の販売台数を挙げると、まず日本はご推察通り13,7%から12,2%に大幅ダウン。日本の自動車メーカーにとってヒジョウに重要なアメリカ市場といえば、これまた9,1%から8,5%と大幅ダウン。その他、欧州で最も大きな市場のドイツが1,6%から1,1%。南米最大のブラジルも4,5%から3,8%になった。

悪くなかったの、トントンの中国くらい。これだけ厳しいと業績悪化も当然だと思う。やはりゴーン体制最後の3~4年で良い収支を出すため技術開発や新車開発にお金を掛けなかったのが決定的だったと考えます。日本市場だって軽自動車を除き古いプラットフォーム多い。セレナなんか2005年発売の3代目モデルのスキンチェンジだ。アメリカを除き世界規模で旧態化してます。

ゴーン体制の終期、本当にクルマにお金を掛けなくなったと思う。そんな中、eパワーと電気自動車は日産の明日になるだろう。eパワーの技術を追求していけば、燃費規制も騒音規制もクリアしながら、燃費コストを考えたら通常エンジン駆動車より安価に作れるし、質の低いガソリンだって使えます。4兆円以上の内部留保(貯金)もあるから直近2年くらい頑張れば挽回可能か。

数字的に日産と同じく厳しいのがマツダ。日本でのシェアは昨年前半の5,6%から4,8%に落ちた。稼ぎ場所であるアメリカも1,9%から1,6%にダウン。東南アジアの大きな市場であり工場持ってるタイは6,9%から6,1%に。中国なんかトヨタやホンダが大幅増の中、1人負け。依然としてディーゼル車のシェア大きい欧州市場でなんとかシェア落とさず頑張っている程度。

ホンダとスバルは同じ傾向。アメリカと中国が堅調ながら、その他の地域がヒジョウに厳しい。中でも欧州市場はいつ撤退しても不思議じゃない感じ。なんたってホンダのドイツ市場のシェアなど0,7%から0,4%に落ちてしまっている。ホンダが注力してきたブラジルだって6,8%から6,1%にシェアダウン。日産と同じく新興国向けのお買い得車の開発に大失敗した。

そんな中、1人だけ堅調なのがトヨタである。日本市場のシェアは43,1%から45,0%に上昇。WRCが人気の欧州各国でもシェアを日本勢の中でトヨタだけジンワリ伸ばしてます。中国も伸びており、今後一段と良い流れになってきた。タイでは32,7%と圧倒的な強さ! トヨタが強い理由についていえば皆さん100%解ってる。だったら同じようなことをすればいいのに、と強く思う。

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