日産+カミンズ
驚いた! 日産はアメリカで販売するフルサイズピックアップ向けにカミンズのディーゼルエンジンを採用するという。カミン
ズは知る人ぞ知る高性能ディーゼルエンジンメーカーだ。日本ではコマツがカミンズとの合弁企業を立ち上げ、栃木県小山工場で生産している。JR車両用の
ディーゼルも多い。
日産のディーゼルといえばルノーかと思いきや、やはりアメリカで販売するトラックにはアメリカ製のエンジンを、という
ことなんだろう。地産地消は正しい選択肢だと考えます。排気量5リッターのV8。このタイプのエンジン、日本だと豊田自動織機が生産しており、4,5リッ
ターのV8で265馬力というスペック。
豊田自動織機はアメリカ向けの超クリーンタイプも開発してました。その後ニュース無し。フォード
とSUV用のハイブリッドを開発しようとしたためか、ディーゼル嫌いのトヨタが止めさせてしまったのかもしれません。けっこう素性のエンジンで、当初
2012年発売と言ってたのだけれど。もったいない。
アメリカ市場のフルサイズピックアップは、間違いなくハイブリッドじゃなくディーゼ
ルだと思う。日産の選択は文句無し。自社開発だとコスト的にも厳しいことだろう。ちなみに『クアンタム』というカミンズ製船舶用の6気筒5,9リッターエ
ンジンは、何と480馬力! 105kgm以上の最大トルクを出す。
ツインカム4バルブを採用する豊田自動織機製のV8をベースにした船舶用エンジンもリッターあたり出力82馬力と、ディーゼルにしちゃ相当ハイチューンで370馬力。クアンタムは耐久性重視の6気筒だ。カミンズの自動車用V8ディーゼル、大いに期待したい。日本でも売ればいいのに。
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Dodge RAMが、ながらくCumminsのディーゼルを使ってきてて、定評がありますよね。現行RAMは6気筒の6.7Lです。
日産からすれば、開発人工を考えると、コスト的にもベストな選択だったのではないでしょうか。Cumminsはある種のブランドですから。
一方、トヨタも、KD(直4)やVD(V8)など、ポテンシャルありそうなエンジンを持っていて、実際にIMVやランクルなどに搭載して世界では売っています。
先進国の規制に対応させてまで売る気はない…と言うことなんでしょうか。期待したいところなんですけどね。