日産EV
昨日のニュースで「やっぱりタイしたもんですね!」と強く感じたことが二つ。まず日産。これまで何度か「EV戦略はゴーンさんの人脈によって粛々と
進行している」と書いてきた。ライバルメーカーは皆さん「立ち上がりから5万台という数字がどうしても納得できない。果たしてそんなに売れるのか?」
0〜100km/h加速は11秒台
確かに三菱自動車の如く460万円(補助金使っても330万円)という金額じゃ無理。されど200万円を下回る金額で出せば世界的に需要あると思う。ちなみに5万台のウチ、相当数がイスラエルやフランス、アメリカに輸出されるだろう。すでに販路決まっている5万台なのだ。さらに昨日、2012年に10万台規模の工場を作ると発表。
同時にアメリカ政府は16億ドル(1500億円)も融資することを発表した。ゴーンさんの
人脈は今までの我が国の自動車産業全く持っていなかったもの。ちなみに200万円(補助金を使って)でEVを買えるのなら、私も迷うこと無くオーダーしま
す。当然三菱自動車だって黙っていないだろう。来年の秋は凄いことになっているかも。
ベストカー(達人
コラム)でEVの採算性や可能性について分析してみたのでぜひ御一読を。プリウスクラスのハイブリッドを止めさせてしまったゴーンさんの判断は明確な間違いだと思うけれど、EV戦略は相応の成功となるんじゃなかろうか。日本の場合、EVに対する課税をどうするかが最後に超えなくちゃならないハードルです。
二つ目の「タイしたもんですね!」はスバルのブランド力だ。新型レガシィが1ヶ月で7千台の受注を得たそうな。ユーザー層を見てウナる。なんせ20歳代から
60歳代まで全ての年代層に売れている上、350万円超のターボ比率43%! B4が32%も占めてます。ここまでバランスの良い売れ方をするクルマ、皆無に近い。
エコ減税や購入補助を受けられないモデルもキッチリ売れているのだ。こらもう高額商品(高級車)の売れ方&顧客の見本みたいなもの。本来ならレクサスが狙うべきユーザー層です。3ヶ月後も今の調子をキープできれば、スバルは大ホームランをかっ飛ばしたことになる。
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EVの可能性は本物だと感じる今日この頃です。一番それを感じていないのが日本人だったりすると思いますが…(笑)私もカーキチガイなので、エンジン車大好きですが。
ハイブリッドは自動車のすべてを変えてしまうほどの実力は持ち合わせていませんから、良くも悪くも変化を嫌う自動車業界にぴったりの技術です。ハイブリッドすら嫌うメーカーもありますが…
しかし、EVはすべてを破壊してしまいます。三菱はまだしも、日産がここまで本気でやるのは並大抵のことではありません。
日産がプリウスクラスのハイブリッド出したところで、価格や性能で大幅に上回っていない限り、新規参入は容易ではありません。切り口を変えるいう戦略は当然だと思います。
エコカーの動きは意外なほど早くて驚いています。
個人的に日産に頑張ってもらいたいのは、GT-Rですね。最近の日産はこれといった特徴を持たなくなってしまいました。ここは、アプローチを変えて、GT-Rの廉価版を700万切る価格設定で出し、ガソリン車時代の最後を目一杯楽しませてくれたらいいのになあと思います。GT-Rの価格やべらぼうに高い維持費で、ファンの期待を裏切ってしまったと思います。やはり、庶民でも覚悟を決めれば買える価格帯で提供すべきだと思います。日産は量産車メーカーですから、スーパーかーといえども価格にこだわってほしいです。
国産Lクラスワゴンが無くなった今、肥大化したレガシィの潜在的ニーズは十分熟していたのかと。
加えて車好きの符号性、MT・4WD・ターボetc.が重なれば。
もしプリウスが本当に2.4Lクラス並みの出力と言うなら、いつまでも空力ばかりに拘らず、色々なボディ形状をサクサク出せば・・・・
その隙間を埋めるのは、やっぱり常識的レベルで購入できるEVを早く出すしかないのかな?