時事通信もか~。知識不足なのに電気自動車を否定するのがカッコ良いと思っている?
役人やメディアは否定や後ろ向きの意見も尊重される社会なんですね、と改めて思う。時事通信社が「電動化の流れに拍車 脱ガソリン車、地方の「足」に影響も」という概要は「電気自動車は高いので普及しない。地方の足として使っている人は電気自動車じゃ困る。自動車メーカーもそう思っている」。この記事、けっこうなアクセス数になってます。
笑いどころは、現在--いや2年くらい前の常識で構築されている点にある。電気自動車=高い。大型トラック=打つ手無しというもの。確かに2年くらい前ならそういった構成もまぁまぁ成り立っただろう。されど技術の進化は速い! リーフを見ても8年間で電池容量が24kWhから62kWhになった。電池価格だって大雑把に言って3分の1から4分の1といった具合。
初期型リーフの安心航続距離は120km程度でした
2030年代半ばまでの15年間を考えれば、さらに安くなること間違いなし。いや、すでに中国では安価で安全で耐久性の高いリチウム鉄電池の性能アップが始まっており、上海通用五菱の『宏光mini』など実質的な航続距離120km。最高速105km/h出てエアコン付きで60万円である。リチウム鉄電池、安全だから日本に輸入されるようになれば大幅コストダウンが可能になります。
そもそも地方に行くとガソリスタンドが減少しており、給油するのに20分以上走るような地域も珍しくなくなってきた。電気なら日本全国津々浦々どこでもある。航続距離120kmあれば地方の足として十分使えることだろう。むしろ電気自動車こそ過疎化が進む日本にとって好適な移動手段になります。といった点1つとっても、日本のことが全く解っていない記事だと笑う。
また、ディーゼルエンジン代替は燃料電池が急激に存在感を増している。新型MIRAIに搭載されている新世代スタックは生産コストが大幅に下がってます。もう1世代でディーゼルエンジンと同じくらいのコストになる可能性大。なんたって174馬力のスタックが32kgしかない。2個で348馬力。ディーゼルだとエンジン単体重量で800kg以上ある。変速機だって高価。
水素なら高速道路に水素ステーションを作れればよい。5分で充填可能。軽油を600L給油するより圧倒的に早い。これまた10年もすると一段と安価なスタックが出てくると思うから、ディーゼル代替になることだろう。技術の進化はコストダウンにも直結する。もののけ姫の時代、鉄の価値は今のリチウム電池の比じゃ無い。それが今や安い素材になった。この記事書いた記者さん、根が暗い。
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