朗報。ドラレコ画像から事故時の速度や過失割合まで明確に判定出来る時代に投入しました!

今まで交通事故に遭ったら、完全に停止している状況での追突事故などごく一部を除き、相手側が一方的に悪くても100対0責任割合とならなかった。青信号の交差点で信号無視のクルマに真横から当てられても10%以上の過失を認定されてしまう。その理由が超バカげてます。「クルマを運転するときは常に注意する義務がある」ときた。

そんなデタラメの背景はなにか? 青信号で交差点に入ったと主張しても、相手側から「コチラは赤じゃ無かった」と言われたら証拠無かったからだ。「水掛け論」です。その他、日本の事故調査は雑でレベル低いため「死人に口無し」。死んだ人に責任を被せるようなことだって普通。バイク事故で身内を失った人が納得出来ず調査をするようなケースはいくらでも聞く。

そんな状況を大きく変えつつあるのがドラレコの普及です。青信号で横っ腹に突っ込まれたら、誰が考えたって避けられまい。実際、ドラレコの画像さえあれば100対0になるケースも急増している。先日有名なベテラン交通弁護士の方が「交通事故に100対0は無い」とTVでコメントしていたけれど、もはや古い。100対0の判例などいくらでもあります。

そんな状況からさらに一歩進んだ事故解析システムを『あいおいニッセイ同和損保』が出してきた。もちろん事故の調査にドラレコの画像を使う。面白いのは解析技術です。動画情報をAIに掛け、事故原因になった車両や自転車、歩行者の速度や移動方向など全て分析。今までの事故パターンなどを元に事故状況を短い時間で物理的に割り出すという。

つまり今までいい加減な供述や、古い車両のデータをベースにした停止距離、ABSなどの登場で怪しいブレーキ痕などの情報から、激しくレベル差の大きい人間がエンピツ舐め舐め想像していた交通事故の状況を明確にしてくれるのだった。ブレーキ掛ける直前に速度や、人間の能力じゃ判断出来ないような自転車の飛び出しなどもハッキリ解ってくる。

この状況で横からブツけられたら20%以上の過失を取られる

横から避けられないような状況で出てきた自転車と衝突した場合(自転車側に一時停止義務あり、なおかつ自動車側から見えないケース)、今だと自動車側の責任を60%も取られてしまう。自殺行為なのに過失は40%しかないことになる。けれど動画でAI解析して「物理的に避けられない」となったら、当然ながら100対0になる可能性が大きくなる。というか当然だ。

あいおいニッセイ同和損保のリリース

現時点ではあいおいニッセイ同和損保だけのサービスになっているが、遠からず自分のクルマのドラレコデータをベースに事故の解析をしてくれるシステムなど出てくると思う。もう少しでデタラメな過失相殺から逃れられる時代になります。ただドラレコ付いていないと、今後も「クルマに乗ることに過失がある!」というワケワラカン状況と付き合わなくちゃなりません。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ