期待した新型VWポロ、自動ブレーキの性能が解らない!
3月23日に追記・新型ポロの正確な自動ブレーキ性能がやっと判明!
メディアでは「絶賛!」という雰囲気になってる新型ポロ、大いに期待したのだけれど、何と自動ブレーキが超ショッパかった。輸入車のためプレスリリースにも詳細情報を出していないため、様々な資料からスペックを割り出してみた。結果、日本のWebで紹介されている以下の動画が的確な説明だと判明。ようするに30km/h以上だと自動ブレーキ機能無いタイプです。
システムを紹介しておく。まず5~30km/hの速度域では『シティエマージェンシーブレーキ』という自動ブレーキが作動する。ゴルフ7と同じタイプだと思われるので、安定して自動停止可能な速度は20km/hまで。JNCAPの試験では25km/hと30km/hだと減速しながら衝突する可能性大。ユーロNキャップのデータを探してみたが、なぜか最近ゴルフは試験対象になっておらず。
30km/h以上の速度域になると「プリクラッシュブレーキ」というシステムが作動するが、これは緊急ブレーキ機能無し。最大0,7G程度のブレーキ(通常使う領域での少し強めブレーキ)しか掛けない。さらに30km/hでシティエマージェンシーブレーキへ引き継ぐという制御も無し。31km/h以上だと「ブレーキ掛けないよりマシ」という減速度のまま追突するということ。
また、歩行者に対する自動ブレーキ機能も5~30km/hというシティエマージェンシーブレーキが担当する。したがって20km/h以上になるとJNCAPのデータによればスッポ抜け(全く効かない)を含め、20~30km/hの速度域は自動停止するかどうか「運」ということになりそう。31km/h以上になるとブレーキ制御と連動しない歩行者検知機能だけ生きている。まぁ無いより良い。
なぜかVWは自動ブレーキ技術で大きく遅れており、ポロもゴルフもレーザーしか使っていない軽自動車並。少なくとも新車を買う知人や友人にすすめられるレベルに届いていない。まとめると「全ての速度域で1回づつ空振り。30km/hだと稼働しても止まれない」ということになる。この点、VWジャパンが作った動画でも「作動しないことがある」と紹介されてます。
参考までにポロの同じクラスに属す日産ノートとマツダ・デミオはモービルアイの新世代システムを採用しており、停止車両対しては50km/hまで自動停止。車両の横から歩いて出てくる歩行者に対し45km/hまで停止出来る性能持つ。新型ポロを買うならジックリ考えて決めて頂きたく。ちなみに新型ポロの紹介記事、なぜか自動ブレーキ性能について触れてませんね。
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