来年のル・マン24は二酸化炭素排出量3分の1になる新燃料を義務づけへ
今や二酸化炭素を削減出来ることは何でもやりましょう的な流れになってきた。トヨタだけACOが決めたフルスペックの競技車両『ハイパーカー』を出し(本来なら大手メーカーもハイパーカーと呼ばれる車両を作って参戦すると言われたが1社も姿見せず)2台揃って完走。ワン・ツーフィニッシュで華を添えたル・マン24ながら、来シーズンから2酸化炭素排出量3分の1になる燃料を使う。
来年はプジョーと。再来年はポルシェともガチバトルして優勝だ!
『エクセリウム・レーシング100』とネーミングされやトタル(仏)製の合成燃料で、ワイン作った後のブドウを使ったバイオエタノールと『ETBE』を混ぜたものという。ETBEはエチルターシャリーブチルエーテルといい、エタノールと石油を精製する際に生じるイソブチレンガスを反応させ合成したもの。ETBEは二酸化炭素を排出するものの、本来なら棄てている。
そういった意味では100%ゴミだったものから作った燃料と言える。おそらく安定した燃焼を行えるように使うイソブチレンガスの配合量が3分の1くらいになるため、二酸化炭素排出量は3分の1になるというロジックなんだと思う。ETBEはいわゆる『eフューエル』と呼ばれる100%カーボンフリー燃料より安価。レース用のFIA燃料と大差ない金額で作れるようだ(600円/Lくらいか?)。
WRCも2022年から環境対応燃料に切り換えると言われているため、案外『エクセリウム・レーシング100』を使うのかもしれません。それでもグレタさんに代表される環境派は納得しないでしょう。4~5年で100%カーボンフリーの燃料を開発しなければならない。ただ3分の1になるということ自体、素晴らしい。日本が目標にしている「2030年に46%削減」は可能。
日本の競技用燃料も二酸化何素排出量を低くしなければならない。ル・マンで使われる燃料か、インディ500で使っているE85(エタノール85%)かになると思う。コストで言えば圧倒的にE85の方が安価です。
アフガニスタンの救援機。とりあえず23日の夕方に1機飛ばすという。準備は騒乱からあまり時間経つことなく始めていたということ。素晴らしい。C-2が1機。プロペラ機のC-130Hを2機とされている。23日夕方に入間から飛んだC-2は美保基地(米子)へ。そこから先は単独で活動することなど出来ない。必要な機材を積んだサポート機としてC-130Hを飛ばす。
C-130Hハーキュリーズ 写真/航空自衛隊
ただC-130Hだと那覇でワンストップしないとタイのウタパオ基地までも届かない。しかも遅いため本土の基地から10時間は掛かります。救援機の本格的な仕事開始は早くて26~27日か。それでも日本としちゃ早い動きだと思う。国民を守るため任務を遂行し、無事帰国してください。
<おすすめ記事>