東京モーターショー。海外勢はベンツと現代自動車だけ。自工会に頑張って欲しい

今回の東京モーターショーが極めてショッパくなるという報道続々である。そらそうだ。大手の海外勢で出展を決めているのはメルセデスと現代自動車くらい。日本市場の売れ行き上位のVWやBMWは敵前逃亡の如く逃げ出した。もはや東京モーターショーってバンコクモーターショーより寂れた格好。どこに責任あるかといえば、会長が持ち回りになってる自工会でしょうね。

おそらく自工会は自分の団体の持ち味を認識していないんだと思う。毎回入場者数の増加をみている東京オートサロンや大阪オートメッセの場合、残念ながらドレスアップカーのベースになる「クルマ」を作れない。発売されたモデルに手を加えるだけです。一方自工会のメンバーは新型車を生み出せる。よく考えて欲しい。コレって凄いことだと思わないだろうか?

といった観点からアイデアを出せば、いくらでも超素敵な出展内容を考え出せるのに! 例えば、だ。今や日本車は高くなる一方。とてもじゃないが若い人達が新車で気軽に買えない価格帯になってきた。だったら東京モーターショーで「150万円で販売出来るクルマ」のコンテストなどやったらいい。自動車メーカーの若手にとっても素晴らしいケーススタディになることだろう。

前述の通り自工会の素晴らしさは「市販出来るクルマを作れる」こと。150万円で魅力的なクルマを提案し、来場者から拍手喝采を貰ったら実際にプロジェクトを立ち上げたらいい。日本だけでなく、新興国や欧州市場でも売れると思います。収益重視の爺さん達にゃ全く想像出来ない楽しいクルマが出てきたらめっけもんだ。コンテストで優勝したチームに賞金出したっていい。

はたまた高齢者用の「絶対事故を起こさないクルマ」というコンテストなどもいいと思う。これまた上限価格を決めておき、その中でアイデアを出し合う。もちろん研究する過程で抜群のアイデアを見つけたらモーターショーで発表せず”ダマテン”で開発をすすめ、突如市販するのもよかろう。とにかくそういった「夢」や「楽しさ」を持ち寄るのが自工会の仕事だと考えます。

ちなみに自工会の会長はトヨタとホンダ、日産の「当番制」。今回はモリゾウさんなので自工会も熱意&緊張してる空気を感じますが、2021年になったら違う会長になるためどうなるか不明。実際、前回豊田会長だった時は全メーカー代表を集めた前夜際など華々しく行ったものの、次の会長は「とりあえずやっとけばいでしょのヒト」だった? 次も「当番なのでやった」感じ。

こういった流れだと自工会のモチベーションだって下がって当然か? 漏れ聞こえるところによれば、モリゾウさんが前回会長やった時に頑張ってアイデアを出した自工会のスタッフも、次の会長時代に「なんでそんなことやるのか?」と足を引っ張られたという。モリゾウさんの次の会長は、またしてもワクにはまったメーカーの番。アカンかもなぁ、と思います。

 

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