増加傾向になっている逆走車起因の事故、原因はインバウンドや簡易IC、スマートICの構造的欠陥か?

東北道上り車線で発生した事故、情報が錯綜している。NHKの19時のニュースによれば黒磯板室ICの構造に原因があるという。ここのIC、いわゆる「簡易型」で、高速道路を出る車両と入る車両が平面で交差する。平面交差IC、圏央道の鶴舞ICや東関道の四街道ICなど少なくない。普通に走れば間違うこともないけれど、一時停止などすると逆走のきっかけになってしまう。

映像/NHK WEB

確かに黒磯板室ICの構造に問題無しと言えないが、基本的には料金所入った時の分岐点の表示で行く方向は間違えないと思う。上の写真を見れば解る通り、左に行くようなミスは起こしにくいかと。それより気になるのが、正面衝突の2.7km手間で他のクルマと軽く接触していること。普通ならこの時点でおかしいと思うだろう、たくさんのクルマとすれ違っているハズ。

上の交差点の手前にある分岐点の雰囲気

ドライバーは40歳代だというから認知機能に問題あると思えないし、加えてドライバーの住所は宇都宮で名前も日本人なので、インバウンドにありがちな右側通行によるものでもない。いろんな意味でわからない点が多い。単純なミスじゃない可能性が高いと思う。通常じゃない精神状態になるのなら、これはもう防ぎようがないかもしれません。

黒磯板室ICの写真はこちらで

いずれにしろ高速道路の逆走はインバウンドの増加と共に顕著になっていくことだろう。このあたりで抜本的な対策が必要。例えばSAやPA。ここを起点に逆走しようとすれば、ライティングなどされていない進入禁止の標識のみ。夜間でカットの良いヘッドライトだと見えにくいと思う。さらにSAやPAに入ってくるスマートETCを使ったらさらに間違いやすい。

黒磯板室ICの場所はこちらで

那須塩原SAの場合、スマートICを右に曲がると、そのまま直進で上り車線に向かう。一つ目の進入禁止標識は右側のため左側通行用のヘッドライトだと光軸はカットされてしまう。次の進入禁止を見逃せば逆走です。私はスマートETCの方が危険だと思うし、10年前から逆走防止のゲートを作れと言ってきている。料金収受機能を取ったETCゲートを作ればいいだけだから簡単だ。

ココを右に曲がれば逆走となってしまう

2重のバーだってスマートETCで普通に使っているから容易。2つ目のバーを頑丈にすればいい。逆走車を探知したらSAやPAに入ってくる車両に対し派手なコーションを出せば良い。対向車に出くわすより100万倍安全だ。なぜネクスコが本格的な逆走車対策をしないのか解らない。今回の痛ましい事故を猛省し真剣に考えてくれることを強く強く願う。

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1 Responses to “増加傾向になっている逆走車起因の事故、原因はインバウンドや簡易IC、スマートICの構造的欠陥か?”

  1. スカイラインを降りた者 より:

    首都高に初めて乗った時、信号が現れてびっくりしました。これがみんなの言っていた首都高の洗礼かか!?と思いました。
    しかし、アウトバーンやフリーウエイと言った外国の高速道路からすれば日本のは高速とは名ばかりのセクションが多い。ETCの機能も中国に追い抜かれ…

    この写真の交差点の手前は陸橋で、上下方向に自由度がありそうじゃないですか?そりゃ信号ひとつで「守れ、気を付けろ」と言えばそうするしかないのですが、それを逆手にとったあたまの悪い人が作った魔の道路としか言いようがありません。これを考えて図面を引いた人、出てこないですかね?

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