欧州はハイブリッド&PHVに使うエンジンを共通化?

フランスも中国もしたたかだ。ルノーと吉利汽車が共同で立ち上げた『HORCE』というパワーユニットに特化した企業は、HR12とネーミングされた3気筒1200ccのエンジンを発表。ルーマニアの工場で年間45万台規模の生産を開始するという。130馬力/230Nmまで対応出来ると言うから、過給器付きバージョンもラインナップされるということだと思う。

さらにフル規格のユーロ6に対応している他、まだ詳細スペックが決まっていないユーロ7対応も可能。というか決まっていないユーロ7にどう対応させるのか不明ながら、そのあたりはフランスの奥行きか。もちろんハイブリッドやPHVに使われる発電機用エンジンをメインに考えている。エンジン開発も生産も止めるルノーながら、プランBを持っていた。

さて。HR12と言えば日産である。そしてルノーも採用していた。日産のHR12とHORCEのHR12は全く違うモノなのか? HR12,欧州でも生産されていたので、基本設計など同じような気がしてならない。さらにHORCEエンジンを使うとなっているメーカーに日産の名前はない。このあたり、まだパズルのピースが揃っていないため、どうなっているか読みにくい。

いずれにしろルノーやダチアはこのエンジンを使ってハイブリッドやPHVを作ってくるのだろう。メルセデスはルノーと近いため、使うことになる? エンジンの開発を終了し、工場も縮小している欧州勢ながら、100%電気自動車になる前の繋ぎとしてこういった新規勢力のエンジンを使ったハイブリッドやPHVを作るということなんだと思う。 

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2 Responses to “欧州はハイブリッド&PHVに使うエンジンを共通化?”

  1. 還暦オヤジ より:

    ヨーロッパは電池を中国に牛耳られて、今度は内燃機関も握られるのか。
    アウディが中国のプラットフォームを使うと言うニュースを少し前に見ましたし、メルセデスの筆頭株主が中国企業であるとかドイツの御三家と呼ばれるメーカーの最大の販売先が中国だとかもうヨーロッパの自動車産業の中国による支配への動きは止めようが無いですね。

  2. より:

    各国いろいろ考えていますね。
    これとトヨタの新しい4発との差に興味が行きます。
    ところで先日の3社ワークショップ、残念だったのはマツダ。
    5月の決算発表では、排気エミッションと熱効率を同時に改善したスカイアクティブにマツダ製HVと言ってたので、スカイX改かと期待しましたが、REだけでは、。

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