欧州は電気自動車化をすすめているが、スペインについていえば6年前と全く変わってない

日本ではよく「欧米」という言葉を使う。文字通りにアメリカと欧州なんだけれど、文化からして全く違う。共通項は民主主義でありキリスト系の白人が多いことくらいだ。そればかりか欧州だって国により文化も文明も異なる。なのに例えば電気自動車を語る際、多くの人が欧州をひとくくりにしてしまう。これ、大きな認識違いだと思う。6年ぶりにバルセロナに来ている。

街中をモダンなデザインの連接電気バスが走っており、日本じゃ皆無に近い大型の電気スクーターもいる。はたまたラスト1マイルのモビリティとしてシェアの電動サイクルが街中至る所にあります。こういったことだけ紹介すると「欧州凄い!」ということになるのだけれど、ここまで書いたことは95%くらい違うのだった。バルセロナの電動化、全く進んでいない。

私の直感からすれば日本とどっこい。いや、データだけ見るとスペインも電気自動車は増えているのだけれど、街中を見る限り”ほぼ”居ない。世界規模では日本を除き稀少車になっているリーフを見かける程度。伝統的にスペインは日産が強いです。その他、VWのiD4をたまに見かけるくらいで、テスラすら見かけない。2035年にエンジン車絶版なんて無理だと思う。

下は夕方のバルセロナ。多いのはコンパクトカーのガソリン車と、ミドルクラスのハイブリッド、ミドルクラス以上のディーゼル車といった具合で、6年前から全くと言って良いくらい変わっていない。スペイン、カンパニーカーが少ないということも関係しているのだろうが、低価格帯で寿命の長い電気自動車が出てこない限りニーズ無し。安価な中国車出てきたら変わる?

スペインの電気自動車比率は直近で3%(PHV除く)しかない

バルセロナだけで100万台以上あると言われるスクーターに至っちゃ電動化はさらに厳しいと言われている。「ガソリンが300円しても燃費良いため気にならない」そうな。そらそうだ。最近のスクーター、40km/Lくらい走りますから。クルマ以上にコストダウンをしない限り買う人は少ない。バルセロナを見ていると電動化は不可能じゃないかと考えます。

ちなみに今から6年後はえいやっで言えば2030年。気の早い国はエンジン車絶版になるスケジュールです。スペインもVWグループのセアトやフォードなどが電気自動車の工場に巨額の投資をしている。間に合わなかったどうするのか? スペインと同じくPHVを除けば電気自動車比率3%のイタリアなどと供に厳しいと思う。ラテン諸国の巻き返しは成功するだろうか?

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2 Responses to “欧州は電気自動車化をすすめているが、スペインについていえば6年前と全く変わってない”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    スペインの自動車メーカーはセアトでいいんでしたっけ、VWグループの…。
    でも、ほとんどVWのバッジエンジニアリングで、セアトブランドのEVは分かりませんでした。
    スペイン自体が自動車で国を支えて…というのが少ないというのはあるかもしれませんが、やっぱり必要性を感じないとBEVに乗り換えないというのはあると思います。
    欧州で生まれた自動車と言っても大きくかかわっているのはドイツとイギリス。EUといっても一枚岩ではないのと一緒かと。
    トヨタのHEVでも数え方によっては燃費はBEV同等になりますので、トヨタ車をよろしくお願いいたします。。。

  2. クニシゲ より:

    欧州の劣等生スペイン、イタリアと比較しても仕方ないし、その国よりも車両の電動化率日本更に低い。これ自動車だけでなく経済力、一人頭所得も劣るか近い。私の若かりしころイタコーもスペイン人もショウモナイ人達と馬鹿にしていたのに。それだけ日本の経済力、知力ご世界の中で落ちている。太陽光パネル、蓄電池、EV日本が世界に先駆けて世に出したのに。エネルギー資源の無い国が此の様な技術を手に入れながら誰一人イーロンのような発想がでないのか。不思議な国

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