欧州も安全ベースで原発の今後を検討し始めた

欧州はドイツなど一部の国を除き原発容認ながら、風向きが変わってきた。ウクライナとフランスの原発で困った事態になっているからだ。ウクライナの原発、御存知の通り侵攻当初から攻撃されている。ここにきて一段と深刻な状況になってます。未だに攻撃をやめないからだ。考えてみたら原発を破壊することは原爆を使うのと同じくらいの効果を持つ。

むしろ長い時間にわたって放射能を出し続けるし、そいつを修復するのに莫大な費用も掛かる。福島だって11年経つのに未だデブリの回収時期すら見えてこない。どれだけ費用を使ってきたことか。しかも原発の攻撃、容易だ。原子炉本体は強固でも補機類を破壊すれば冷却できなくなりメルトダウンしますから。電気と水を止めればいいだけ。ミサイルすら必要ない。

もう一つ。原発王国フランスは気候変動で原発の冷却水を採取している川の水位が下がり、十分な量を確保できなくなった。もう少し正確に書くと、少量だと排水の温度があがってしまい自然環境に大きな影響を与えてしまう。出力制限をしなければならない状況に陥ってしまっている。環境団体からのプレッシャーだけでなく周辺住民も次第に原発の存続に問題意識を持ち始めた。

欧州は日本のように仲間が肉食獣に食べられても傍観している草食系の動物と違う。日本はこれだけ手ひどい被害を受けても全く懲りていない。新しい経産相も原発推進派。どんだけ利権あるんだろうか。加えて我が国の場合、隣国に火種を抱えている。日本海から取水口を攻撃されたらひとたまりもない。2050年まで27年もある。真剣に原発無しでのカーボンニュートラルを模索すべきだ。

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2 Responses to “欧州も安全ベースで原発の今後を検討し始めた”

  1. CX-60 より:

    日本人だって、原発利権を持っていない人は、原発をクリーンエネルギーだなんて思っていないでしょう。

    今のところ2回くらい、原発再開・運転差し止めの判決が地方から出ている。(それでも運転続けてるんだから困るんだけど)

    日本は「水」に恵まれているから大量の冷却水を使う原発が建てられたけど、昔は水道の水は飲めないくらい水に困っていた欧州が何で原発建てられると思ったのが不思議。地下水だって無限ではない。

  2. PAL より:

    本当に原発が安全なら東京湾に作れば良いんですよ。
    それをやらないのは、何かあった場合、首都壊滅になるからですよね。

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