残念ながら知恵がない民主党

「高速道路無料化は愚策か!」でも書いた通り、高速道路料金の改定で最も大切なのは長距離の料金じゃない。短距離の料金である。どこの県の人に問うても、県内の移動に高速道路を使うことなど無いそうな。そりゃそうだ。短い区間を走っても500円前後掛かりますから。だからガラガラの高速道路と対照的に国道が混む。

当然のことながら高速道路と並行するバイパスが必要になってくる区間だってあるだろう。もしICにして2つ先くらいまでの区間のみ無料としたらどうか? 混雑する区間は高速道路を通過するクルマが増えると思う。例えば国道17号線の越後湯沢〜六日町間など、皆さん無料なら高速道路を通るに違いない。

すると現在建設中の17号線のバイパスは不要になります。といった施策を打ちながら、ムダな土建工事を無くしていったらよかろう。とりあえず2010年後はモデルケースとして混雑する50カ所くらいを設定。無料化してデータを取ってみたらどうか。今まで利用するクルマがいなかった区間なら、減収の心配だって不要。

大いに期待した民主党ながら、どうやら「知恵モノ」のスタッフやブレーンが居ないようだ。その気になればいくらでも面白い施策を打てるのに、少なくとも国交省関連で「よくやった!」はほとんど無し。税金の補填や、減収を気にしないで導入出来、さらに予算節減効果の大きい制度なんかいっくらでもあります。

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8 Responses to “残念ながら知恵がない民主党”

  1. いけだ より:

    まさに仰るとおりで、みっともない話です。
    新聞には、前原大臣が官僚に取り込まれた大臣の筆頭に挙げられたり、
    馬淵副大臣が高速無料化大幅縮減のA級戦犯にあげられたりと、
    なさけない限りです。
    もう少し準備ができているのかと思っていましたが
    しっかり準備できていたのは政権交代するところまでで、
    政権運営の準備はだいぶ足りなかったみたいです。
    地元の某副大臣は、
    「今まで事務次官が行っていた仕事を
    政治主導にするために大臣・副大臣が行っているので
    深夜1時、2時まで働いている」
    と言っていて、
    実際に会うたびに痩せていっていますので
    相当がんばっているようです。
    しかし、それでももう少しなんとかならないとかという気はします。

  2. ドン より:

    2つ先くらいまでの区間のみ無料。
    このアイディアは最高だと思いますよ。本当に素晴らしい!
    一般道が混雑しやすいエリアだけでも良いですよね。
    しかし、民主党に限らず、こういったアイデアを生み、そして実現させるのはなかなか難しい。
    なんだかんだいって実務的な役割は官僚ですからね。
    逆にそうじゃなければ省庁に勤める国家公務員は何をしてるのって話です。

  3. 私の住んでいる熊本でも以前社会実験として、熊本中心地域のみの料金割引を数ヶ月程度行っていました。
    その後どうなったのでしょう、あれはただの実験に過ぎなかったのでしょうか。

  4. デイトナ より:

    2つ先くらいまでの区間のみ無料.
    言われてみれば、なるほどというアイデアですね。
    そうなれば私も積極的に高速を利用します。
    混んで信号だらけのバイパスを使うより
    遥かに便利ですから。
    本来ならエリートといわれる官僚から
    そのようなアイデアが出てきて欲しいものですが、
    あの人たち実は頭悪いんですね。

  5. eburico より:

    余りに言う事を聞かない『官僚』は即懲戒免職にしてしまえば、変な足の引っ張りも無くなりスムーズに事が運ぶと思います。
    その位の権限は各省の大臣に与えられています。
    つまり、今まで官僚の顔を伺って取り決めをするから、当初意図した結果とはドンドン異なる方へ進んで、官僚専用のハローワークを勝手に作り出したりして、散々無駄遣いをした挙句に860兆円と言われる途方も無い借金を作り、その割に効果が非常に薄い『政策』ばかりなので、国民に「やはり、民主党も駄目だったか!?」と言われるのです。
    ココは今までの自民&公明とは違うんだぞ!!という様な国民が本当に望む政策を速やかに打ち出して貰いたいです。
    本当に国沢さんの2区間無料って言うのは、素晴らしい提案で私も感銘を受けました。

  6. ijiok より:

    2区間無料はとてもよいと思います。それと、いけださんの仰るように、さぼっていた自公政権と比べ頑張っているけれど使える議員が足りない感はありますね。それで官につけ込まれている。議員数削減は良くないのかもとも思い始めました。以下は11月19日の日経新聞の記事からです。
    「温暖化ガスの排出で世界1、2位の中国と米国が広範囲な協力関係を築く。米中はクリーンエネルギーセンターを設立する。エネルギー効率の向上や環境対応車の開発に向けた研究などを手がける。電気自動車の普及に向けた対策も共同で手掛ける。検査や規格の基準化を進める。電気自動車に使うプラグのデザインの標準化も対象にする。温暖化対策として期待でき、将来大きな市場として見込まれる電気自動車の分野で米中は協力し、世界をリードしていく考えだ。」
    このままでは環境分野でも日本は難しくなっていくかもしれません。Windows&インテルが世界標準となったように。技術でまだ米中G2に先行しているうちに、COP15で意見が近かった欧州と組むなど、国外自動車対策もしっかりとやってほしいと願ってます。

  7. 制服組 より:

    無駄な公共事業を削減すると、それ関連で飯食ってる
    無駄な業界の人々が困窮します。
    彼等だって議員にとっては貴重な有権者ですから。
    日本中の信号機はその8割は不必要なもの。
    地方都市はロータリー交差点主体が良いと思う。
    まぁガソリン1L500円になれば、道路はガラガラで
    一般道もスイスイでしょうが・・・ 

  8. わたなべ より:

    長距離の割引、私は反対じゃないんです。
    ウチのすぐ近くが幹線国道ですが、
    以前は深夜だけだった遠距離トラックの列が
    最近は昼間にも普通に見られます。
    こういうトラックに、
    もっと高速を走ってもらえればなあと
    思うのですが・・・・。
    もっとも、無料にならない限り
    こういうトラックは一般道を走るかもしれません。
    いずれにしろ、
    やってみないと分からない部分もあるでしょうから
    社会実験ということなら
    今後の施策は柔軟に切り替えていってほしいですね。
    もちろん、最終的には無料化してほしいところですが。

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