気象庁のダメさ加減と道路のナンセンスな制限速度は同じ根っ子です
天気予報ギョウカイって心底アカンです。台風12号、23日の月曜日夜の時点で発生すること明白になっており、しかも関東目指して進むのも容易に予想できた。多くの気象予報士の皆さんは、この情報を伝えたかったことだろう。しかし! 気象庁が絶対許さない! 米軍から台風情報と進路予想出ても、気象予報士はそいつをハッキリ伝えちゃダメと言われている。
気象庁が台風になったと発表したのは水曜日の未明。そこから大騒ぎが始まります。もちろん”本当にアブナイ”地域に対する警告を与えるのならドンドン行うべきだ。けれど状況見てると、西日本の豪雨で批判されたらしく危険な区域を広げすぎ。道路の制限速度と全く同じになってしまってる! 60km/hで曲がれるコーナーに「危険! 30km/h」というカンバン出すのと同じ。
一方、本当に危険だと思われる地域への告知が全く出来ていない。西日本の水害の時も、TVはノンキに普通の番組を流していたという。「危険だ危険だ!」と騒ぐことは簡単だ。されど当たらなければ狼少年になります。予報や情報解析をしっかり行うのがプロ。狼少年のおかげで一生懸命準備したイベントは中止になり、狼少年のおかげで信じなくなり被害出ることに。
TVのテロップ見ると「関東風速30m」と警報出るが、関東たって広うございます! 房総半島先端東側の千倉あたりは瞬間で30mの可能性あるも、それ以外の地域は冬に吹く北風と大差なし。台風12号、それほど大きくないため、被害を受ける地域は絞られるし、大雨の時間だって容易に予想できる。繰り返す。警告は本当に危険な時だけ出さなければ効果無いです。
メディアも「う~ん!」。TVの台風中継見ると、タイした風など吹いてないのに気象庁から表現方法法として指導されているのだろう。「カラダごと持って行かれそうな強い風です!」というお約束のセリフをディレクターから要求される。もうコントです。本日行われた鈴鹿の4耐は、どんなに悪く予想したって「曇り時々雨」なのに、レースを除くイベント全て中止だって。
先日環境省が発表した「2100年の天気予報」も腹抱えて笑った! 30度以上の真夏日が大阪で136日になるとか、東京の気温が44度になるとか。地球気象学者に聞けば皆さん鼻で嗤う。海に囲まれた国は、海水温が極端に上がらない限り極端な高温にならない。100歩譲って海水温が極端に上がったらマジに世界規模で陸氷溶け海水面は上昇し、東京など水没してる。
我が国の人口予想だって40年前は今後増える一方だからインフラに投資しなければならない、と言い切った。これまた脅しておいて、ナニかの予算を取ろうという狙いかと。今回の台風、限られた地域では被害出ることを警戒しなければならない。対応不可能な夜中に警報出さず、被害が予見される伊勢湾沿岸地域などは昨日からしっかりと的確な情報を出していくべきです。
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