状況はさらに悪化
こうなってくると「ナントカの王様」というアンデルセンの物語をイメージしてしまう。果たして豊田社長に真実を提言する側近がいるのだろうか? 大いに疑
問。プリウスの問題でも正しい情報を得ていると思えない。プリウスのブレーキの不具合、豊田社長の信頼を得ている人は「ECOタイヤのせい」と語っているそうな。
この人から「柔らかいタイヤを使うようプリウスの開発チームに言ったが聞いてくれなかった」と聞いた知人も居ます。けれどプリウスのブレーキ抜け、柔らかいスタッドレスタイヤで多発しているのだった。タイヤやABSのクセでなく、制御システムの問題だったワケ。御大がこの側近から話を聞いたら、正しい情報じゃない。
「公聴会で誠実な対応をすれば理解してもらえる」なんて思っていたら大間違い。相手側は「事情を聞く場」だと考えていない。「叩く」ための舞台なのである。下院議員にとっちゃ豊田家の御曹司など全く関係ないことなので、今やトヨタに懐疑的な米国民に向けたアピールのため容赦なく厳しい質問をブツけてくるに違いない。
ここにきて「リコール隠しの構造」ということで問題になっている
NHTSA(ニーツァ)職員の抱き込み工作についての質問なんか超微妙。すでにアメリカで大きな問題になっているため「私は知らなかった」という日本式の答えは全く受け付けてくれまい。アメリカ側が「そうですか」と納得することなど考えられぬ。
もし質問者が納得できる答えをしなければ(日本での記者会見の時もあった)畳み込まれる。ましてや答えに困窮するようなことなどあれば、トヨタという大きな企業のTOPとしちゃ大失態。トヨタのイメージを徹底的に落とす。そしてさらなる不満をブツけるべく、公聴会は一回じゃ終わらない。非常に厳しいことになろう。
記者達に「喜んで出席します」と答えた豊田社長を見ていると辛いです。
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週刊誌でも読みましたが、今のトヨタって経営陣というか社長の側近というか取り巻き連中がダメダメらしいですね。今の社長は気の毒ですが「やられ役」に徹するしかないんじゃないでしょうか? アメリカで向こうの連中が気が済むまでボコボコにされた後、タイミングを見計らって経営陣と共にサクッと退陣。で日産にゴーン社長が来た時みたいに「超切れ者のスーパー社長就任!」てな感じで社長&経営陣を刷新すると同時に、国内海外を問わずコスト度外視で「イメージアップ作戦(具体的な内容は分かりませんが(笑))」を短期集中的にバンバンやって「トヨタは変わりました!」的なアピールをするしか信頼を早期回復する手はないんじゃいかと思います。もちろんそれと並行して社内の組織の風通しを良くする改革をしなければならないのは言うまでもないでしょう。…市役所でもそうですが、トップの周りに変な取り巻きがまとわりつき始めるとロクな事がありません。百害あって一利なしです。
国沢さんのお書きになった事情を理解した上で、私は豊田社長のアメリカ公聴会出席は全く別の意味で「正解」だと思っています。
ぶっちゃけ、豊田社長がこの公聴会で徹底的に叩かれ、トヨタが窮地に陥ればいいなと考えます。なぜなら今までトヨタはそうした「存亡を問われる危機」を経験したことがない「弱い企業」なのですから。是非アメリカ議会にはトヨタの「リコール隠し」や「隠蔽体質」とやらを暴いて欲しいと思います。
自動車業界をはじめ日本の産業にはきっと三菱の「リコール隠し」の時など比較にならない深刻な影響があるでしょう。民主党はこの問題を「一企業の問題」としか考えていないのか、大企業を敵視する労組の考えに染まっているのか、全く取り合おうという様子もありませんが、日本政界がボケっとしている間にトヨタも日本経済も追い詰められています。
今日の危機状態は、今まで他者に如何に嫌われようと意に介さず、器用に思う様にしてきた「天意無法」(敢えてこう書きます)な企業を変えるいい機会になるでしょう。これら危機感を欠いた「お坊ちゃま病」に冒されている患者にとっては、荒療治ですが、これを治す千載一遇の機会と考えるしかないのではないでしょうか?
豊田社長にとっては、今まで身内や目の前の「お客様」しか見れなくて、その他世界や日本の「トヨタを嫌う人達」を如何にトヨタが無視し、無下にし続けてきたか、如何に彼らに嫌われているかを知る、国沢さんの言葉を借りれば「空気を読む」ことが出来る、貴重な機会を与えられたのですから、豊田社長本人が言うのとは別の(?)意味で、公聴会には喚ばれたら「喜んで」出席すべきだと思います。
アメリカ議会が悪意であろうと善意だろうと、トヨタを嫌い、またはトヨタの対応に不信感を募らせている人達が現にいるのですから。
これがトヨタが今までの自己中心的体質を棄てて、「誠実」で「真面目」な「誰にでも好かれる」会社になる絶好の機会になりますように。
トヨタは、言い方悪いですが、世間から見れば「朝青龍」みたいなイメージもありますからね[E:coldsweats01]
一連のトヨタの事件...。
国沢さんが前から懸念した通りになってしまいましたね。
まさに”御大”という表現で正解です。就任1年もたたずして裸の王様に気がついたことは創業家にとってもトヨタにとってもいいことだと思います。
結果はどうなるかわかりませんが、”破壊による再生”を望んでいます。今までも日本の代表として頑張ってきたトヨタですから、2012年の次世代車ではまた世界トップに踊り出て欲しいです。