知識としちゃ持っていても、現場に行くことが大切だと実感す

ホーチミンモーターショーの雑感など。ベトナムでは未だに自動車は普通の人だと手が届かない存在だという。したがってモーターショーに来るのは基本的にクルマを買えるお金持ちだけ。また、アジアのモーターショーに多い「尾根遺産だけの写真を撮りに来ている奇妙な趣味の連中」もいない。純粋に「次のクルマをどうしようか」という人達がお客さん。

入場料は3万ドン。円だと150円とメチャクチャ安い。だったら無料にすればいいのに、と思う。出展社は日本勢がマツダとダイハツ、スズキを除く全メーカー。海外勢はVWにGM、フォード、ボルボ、ベンツ、ジャガー、マセラティ。クルマの価格だけれど、インドネシア生産の三菱エクスパンダーが310万円。アジアで作ってる普通のアウトランダー500万円。

日本から輸入してるアウトバック900万円。ボルボXC60で2000万円といった具合。会場にあった一番高いクルマはマイバッハS500の5500万円でした。日本の倍以上です。なるほど簡単に買えないと思う。その割にクルマを自由に触らせたりしてるのは、前述の通りお金ある人しか見に来ないためだ。マイバッハまで平置きしてあり自由に見られる。

ヨーロッパ勢の高額車、確かに街中じゃほとんど見かけない。アジアのモーターショーじゃ当たり前のことながら会場で商談も行われる。高額車など在庫を持っていないため、展示車も商品なのだった。驚くかもしれないが、日本のボートショーも同じです。写真はレンジローバー。アウトバックも一台ソールドアウトになっていた。そういえば韓国勢居ない。

モーターショーの華である尾根遺産だけれど、こんな感じ。なんたって会場に来るのは大切なお客さん。とってもフレンドリィだ。見てると一緒の記念撮影も普通。大ざっぱな雰囲気からするとディーラーがたくさん集まり和気藹々やってる感じ。日本や欧米モーターショーと違い、出展社側とお客さんの垣根が低いです。だからクルマをじっくり見られる。

また見に行くか? と聞かれたら「満足しました」。ただアジアでしか販売されていないクルマを見に行くなら、けっこうオモシロイ。日本車であってもアジアだけで販売しているクルマの実物を見る機会なし。写真だけだと解らない質感や素材感など良く解った。1年に一度くらいアジア地域のモーターショーに行くと最新モデルをチェック出来ると思う。

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