福島第一原発の近所は未だにチェルノブイリ以上と思える厳戒態勢でした
福島県浪江にある日産のバッテリー再生工場の取材に行く道、少し家を早く出て福島第一原発の近所を下道で通ってみました。延期になる可能性大きい東京オリンピックの聖火リレーがスタートするJビレッジのあたりは、放射性物質飛んだ方向じゃないため、線量計で計っても東京都内と大差ない数値。いわき市を含め全く心配ありません。
しかし福島第一に近づくと、突如通行止め区間に出くわす。ナビだと通行止めになっていないのだけれど、新型コロナ対策などヤワに思えるほど厳重なマスクした人が立ってる。この風景、至る所で見た。このあたりで何人雇用しているんだろう? 新型コロナにも言えることながら、公務員(または国の仕事をしてる人)は、どんな景気になっても給料変わらず。
国道6号線は通れるが、線量が高いため歩行者や自転車についちゃ通行止め。通ろうとしたらすぐ止められます。どこにも見張りがいる。ちなみに上の写真、6号線は物資輸送のため通したものの、左の道は線量高いため立ち入り禁止。チェルノブイリより大きな規模で、長い年月にわたり規制しているのだった。それだけ酷い事故だったということなんだろう。
ちなみに規制区間の国道6号線の線量は1~2マイクロシーベルトの間。通るくらいなら問題ない。ただ長く居られる場所じゃ無く、ディーラーやホームセンター、ガソリスタンドなど軒並み被災した時のまんま。そして全ての脇道が厳重に封鎖されている。10年しても人が住める線量にはならないかもしれません。開通した常磐線の駅の回りも廃屋だらけです。
1階を津波に飲まれた請戸小学校の回りは、海側が背の高い堤防。山側は未だにガレキの山になっている。そして遠くに福島第一原発のクレーンなど見えます。このあたり、もう人が住んだりするようなことは、下を見て50年以上ないのかもしれない。津波だけで原発なければ復興もあり得るけれど、いかんともしがたいです。ただ復興の土木作業はたくさんありそう。
請戸漁港は素晴らしい建物になっていた。ズラリと並んでいる漁船も新しい。一部操業は始まっているようだけれど、風評被害大きく順調と言いがたいようだ。後方に見える原発からトリチウムを含む汚染水を海洋に流したら、もう決定的なダメージを受けると思う。やはり海洋投棄はダメでしょう。かといって大気蒸発もだめ。深海に流すしか無い。
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