突如4月から普通免許は基本ATになる、と決まった。なんでか? 高齢者の増加です

驚くべき事に突如4月から「普通免許はATが基本」ということに決まった。関連記事を見ると「MT免許の希望者が減ったため」とか「MT車が無くなったから」などと大本営発表の理由を鵜呑みで伝えている。だったらもう少し猶予期間あっていいんじゃなかろうか。そもそもMT免許の希望者だって30%くらいいる。10%以下なら「さもありなん」と思うけれど、30%は無視出来ない数字だ。

じゃなんで突如ATにしたのか? こらもう簡単。高齢者が急増したからだ。今までの75歳以上の先輩方が免許を更新しようとすると2~3ヶ月先まで予約が取れない状況だった。ちなみに高齢者教習は教習所で行う。教習所からすれば黙っても入ってくる仕事だし、金額的にも超美味しい。競争無し。警察と教習所はズブズブだという話についちゃ私は興味ないです。そんなの1000年前から常識だからだ。

昔、鬼の中川という試験官が府中の試験場に居た。大型2輪を試験場でしか取得できなかった時期です。中川さんに当たったら絶対合格出来ないという都市伝説まであった。ちなみにそんなこともなく、私は2回目で合格した。試験官は中川さんでした。そんな中川さんは定年になると大型免許の教習所にいましたね! やがて教習所でも大型を取得できるようになるのだけれど教官は警察官上がりが多かった。

どうでもいい話でした。高齢者の増加です。御存知の通り「団塊の世代」という戦後の復興期である1947~1949年に生まれた第一次ベビーブーマーの先輩方が、75歳を越え、続々と免許更新時期を迎え始めている。今の75歳は超元気なので、当然ながら免許証の更新をします。すると今のシステムだと完全に受け入れ側が足りない。ここにきて半年先まで予約取れないという事態になり始めてる。

明らかに制度設計をした人の失敗だ。高齢者教習は6ヶ月以内に行わないと免許失効になってしまう。なんとかして受け入れなければならない。教習所を増やす以外無いのだけれど、現在進行形で減少中。そこで考えたのが「時間の掛かるMT免許をやめちゃえばいいじゃね?」というもの。MT免許、クラッチミートとシフトチェンジをマスターするのに相当の時間を必要とする。これ無ければどうか?

おそらく教習所のキャパシティは相当余裕出来る。とばっちりを受けるのはMT免許が欲しかった皆さんだ。どうやらMT免許を取るために、5万円以上余分に掛かるらしい。そもそも意味も無い高齢者教習を、受講生が減る一方だった教習所の救済のため立ち上げたのが間違いだったと思う。そんなことするより、視力などと同じく免許更新時にアクセルとブレーキの踏み換え時間をチェックしたらいい。

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