自動車メーカーに入るなら学生フォーミュラ! ビッグモーター不正の中、活動を見に行きました

ビッグモーター不正によりてんてこ舞い状態の中、初心に返り学生フォーミュラの活動を見に行って来ました。学生フォーミュラって自動車メーカーからすれば一昔前の自動車部のようなもの。自由度の高い車体はゼロから作る。クルマに対する知識や技術、ドライビングの基本的なスキルを学ぶため、自動車メーカーからすれば安心して受け入れられます。

ウチの息子も学生フォーミュラやっていて、帰ってこない日も多かった。サスペンションの設計から材料選び、溶接、組み立てまで学生が行う。今回は習志野に学舎がある日本大学理工学部の『円陣会』から「見に来てください!」という連絡を貰う。学生フォーミュラは20年以上前から”のぞき見”していた。ロードスターのチーフエンジニアだった貴島兄も山口東京理科大の指導教官です。

ホイールベースやトレッド、車重を含め車体サイズは自由。エンジンも20口径のリストリクターを使えば710ccまでOKという自由度の高いレギュレーションで、競技に於ける性能比較は「発進加速」と「定常円旋回性能」「周回コースのタイムアタック」「周回コースでのレース」の4つ。常識的に考えたら軽くて低重心のシャシを作り、低速トルクの大きいエンジン載せることです。

レギュレーションからすればレーシングカートのようなコンセプトがいいかな、と思うけれど、基本は学生さん達が考える。専門家が口出し(コーチするという言う。笑)すれば、おそらく相当レベルの高い車体になるだろう。実際、誰がやっているのか解らないような大学もあります。ただ学生の創意工夫を育成するというのなら、基礎知識だけレクチャーすればいい。

円陣会の皆さん。ブログはコチラから

今回見に行った日大は後者。多少のアドバイスこそ受けていると思うが、車両を見るといろんな意味で「なるほど~」。学生さんの作品です。改良出来そうな点がいくらでもある(笑)。一方、円陣会の基本は自動車業界のベースでもある「安全」。走行テスト日だったのだけれど土曜日にも関わらず指導教官がしっかり安全関係のサポートをしていた。

このチームの凄さはテストコースを学内に持っていること。驚くことに全長600m以上あり、グライダーも飛ばせるほど。上のような学生フォーミュラの競技種目と同じようなコースを作り、いつでも走らせられる。走り込んで開発すれば戦闘力の高いクルマを作れるし、運転練習だって出来る(チームによってはF4のドライバーなどを起用している)。

現在30名余の会員がいるという。マネージメントを上手に行うことも重要になってくるだろう。ちなみに電気自動車でもOK。というかレギュレーション的にはエンジン車より有利だと思う。今回コンタクトを取ってきた三上君に聞いたら「みんなエンジンでやりたいです」。なるほど。だからこその「エンジンカイ」なのね。静岡で開催される決勝戦は9月とのこと。

<おすすめ記事>

2 Responses to “自動車メーカーに入るなら学生フォーミュラ! ビッグモーター不正の中、活動を見に行きました”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    学生フォーミュラ、世間に認知されているとは言い切れないものの、これも立派なモータースポーツだと思います。
    ただクルマを1から制作して走らせるというだけでなく、製造コストや設計コンセプトまで明確にして、一般の企業にスポンサードをお願いするプレゼンテーションまでして…と、プロのレーシングチームと規模以外は共通点が多いです。
    競技前の車検も厳密で、近接騒音まで計測されますし、ボルトも重要部品はワイヤー止め処理が求められる程。
    車体は写真を見る限り「これからの走り込みに掛かっている」感じ。
    恐らくですがサスペンション周りの構成部品が華奢な印象。
    競技コースは結構コーナリングフォースが発生する(カーブが多い)設定なので、ハブやサスペンションリンクの付け根が破損しちゃうかな~と老婆心。
    ただテストコースが充実しているならば、走り込んでカイゼンしていくプロセスこそ学生フォーミュラの醍醐味なのかも。

    4年前の名古屋工大でしたか、4×4&2モーターBEV、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)機能を狙った前後制御デフの意欲作を出場させていたと記憶しています。
    ノイズ対策や重量対策、熱対策と様々な問題点を丁寧に対応したクルマでしたが、本戦で惜しくもリタイヤ。
    こういう人財(敢えてこの漢字を充てています)がトヨタ(ひょっとして三菱?)に入って来るなら面白いクルマが出て来る未来は続きそうです。

  2. 川原万人 より:

    2点誤りがあります。
    内燃機関の排気量は710cc以下です。
    車両を走らせる大会は、昨年も行われています。日大理工学部さんの参加が4年ぶりてはないでしょうか。

コメントを残す

このページの先頭へ