自動運転バスに乗ってみたら、対向車線にはみ出しあらら! ホンダGMのクルーズは事故で営業停止に!
JMSでホンダGMの自動運転車が話題になっている。折しも八丈島で自動運転バスの実証試験を行っているので見に行く。すでに各地で走らせているということから開発は進んでいる、ということなんだと思う。ベースは日野ポンチョのディーゼル。主なセンサーはカメラとライダー。GPSも併用しており、しかも同じ路線だけ走るため自動運転の難易度は低い。
ディーゼルということもあり、発進と停止はギクシャクする。周囲の状況でアクセル開度を調整しているのだけれど、上り坂などで回転数とギアが合わないとプログラムされた加速度に達しないため踏み増ししてオーバーシュートというイメージ。ブレーキもカックンだ。これはハードの問題なので、電気バスなどベースにしてバスメーカーが調整すれば解決します。
肝心の自動運転はどうかといえば、なかなか難しい感じ。八重根という停留所から出てすぐの止まれを右折。すぐ次の止まれがあり左折するのだけれど、左折した後、なぜか右にずれてしまい対向車と接近。慌ててドライバーがハンドルを戻していた。速度的には極めて遅かったものの、対向車、びっくりするくらいの挙動でした。見た感じ、誤認する状況じゃなかったですけど。
最高速は40km/hくらいということだったが、メーター上で44km/hまで確認出来た。元気良いです。巡行中、何度か交差する道路(相手側は一時停止表示)を通ったのだけれど、出てきたら急ブレーキ掛けるのか、それとも緩ブレーキなのか知りたいところ。路線バスは乗用車と違いシートベルトしていない。急ブレーキだと乗っている人全員が怪我します。
下はスタートして右にはみ出して修正するところまでの動画です。私がこの手の新しい技術使った乗り物を試すと、不思議なことに必ずや弱点を露呈してくれる。聞いてみたら珍しいことらしい。ちなみに遠隔操作じゃこの手の緊急対応は難しいと思う。対向車に接近したら一旦停める、という制御は入れられるけれど、この程度だとそれ以前の問題かと。
ホンダがGMと組んで2026年に導入しようとしている『クルーズ』という自動運転タクシー、サンフランシスコでの運行が営業停止になった、JMSで発表された直後の25日です。状況は他のクルマに跳ねられた人をクルーズが避けられず轢いてしまった。しっかり回避&減速停止しているためそこまでは問題なし。クルーズ、当局にそういった動画を提出した。
しかし実際は、轢いたあと、人を下に巻き込んだまま動き出し6mほど引きずって路肩に寄せるという動きをした。緊急停止のあと、交通のジャマじゃない場所に停める制御なんだろう。この動画、残っていたのに当局に提出せず。事故そのものよりクルーズの体質そのものにダメを出したということです。やってることはバックレ上等のテスラと同じ。自動車産業としちゃ許せないことだと思う。
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現役で路線バスを運転している者です。
映像みました。
ブレーキが思いっきりカックンですね。
老人が倒れますね。
左側に立っているエンジニアの方は、慣れているのか
ブレーキのタイミングで踏ん張っていて頭がぶれていないですね。
あと、車椅子どうするんだろう。
外国では自動でスロープ降りてくるバスがあるみたいだけど、よく壊れるとか言われているし。
自動だと、動画の運転のように超スローで
何分もかかってしまったら、乗っている他のお客さんは文句を言わないが・・・・
車椅子の方に乗るなと無言の圧力を掛けるでしょうね。
カックンブレーキは、この車を仕立てた企業のノウハウもあるのかなーと思います。
もちろん、フル電子制御のEVバスが普及する頃にはバスメーカーがそういった拡張機能を用意するでしょうから大丈夫だと思います。
電車やモノレールのように占有できないルートを走る=想定外が多いのがわかっているのに急ブレーキが掛けられないのはちょっとハンデですね。(掛けても行けないものでもあるのでしょうが)
急ブレーキを掛けられない事情も分かるのですが、自動運転のバスには乗客にシートベルト装着可能なシートを採用しては?とも思います。面倒だという人には昔のボックス席のように後ろ向きのシートを一部に設けて最低限前方への衝撃対策をするとか。
バスの使い方にそぐわないかもしれませんが、物心ついたときからシートベルト法制化されていたので、時々しか乗らないバスでも「ほんとにしなくて大丈夫なのかな~」と思いながら乗っています。立つときはつり革もいざというときのために意識してつかまっています。