荒波への旅立ち

トヨタは今年の4月に入社した900人の大卒新入社員をとりあえず3ヶ月間、工場の応援にまわすという。トヨタに限らず自動車メーカーの新入社員は
10日間程度の新人研修の後、3ヶ月程度の工場研修。そして3ヶ月程度のディーラー研修を受けた後、配属先が決まる。トヨタは再度工場に戻すということ。

こういった報道を見るとトヨタだけのように思うかもしれないが、他も同じような状況。「900人」という規模でこそ無いものの、大半のメーカーは工場の応援や配属を増加させているようだ。世界規模の不況とあり、本来なら新卒を取らなければいい。けれど大学の推薦枠などの問題もあり、採用を絞れないのだった。

二つ書いておきたいことがある。まず新人に対し「辛抱して欲しい」。メーカーもサバイバル合戦のまっただ中。自分の希望と違う職場への配置だって少なくない
と思う。がっかりせず「試練の場」だと覚悟を決めて頑張ったらいい。辞めて行く同期生も少なくないだろう。こんな時は、残って実力を見せれば評価されるということです。

そして不況を克服しつつある自動車メーカーも出て来た。トヨタは2010年3月期(2009年4月〜)の赤字額を7500億円という見込み額にしている。この赤字額、大幅に減少すると私は予想してます。
「えいやっ!」で言うと2009年3月期の4600億円と同等か? もしかするともっと少なくなる可能性大。

工場への配属もその流れ。極端に人員削減したところ、需要の回復となった。トヨタだけでなく、複数のメーカーが工場の人手不足を訴え始めてます。社会自体も、回復基調の業種と、未だ底の見えない業種に分かれ始めた感じ。いよいよ胸突き八丁も最難関に突入する。半年続くか1年続くか? 体力勝負です。

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1 Responses to “荒波への旅立ち”

  1. ぱんだねこ より:

     こんばんは。
     未来ある若者ならば「がんばれ」といえるのですが、ある程度頭が古くなりつつあるロストジェネレーションの私には「工場への援助=リストラ」ということが出てきて、おびえながら仕事をしています。勤め先が、自動車サプライヤーで、契約社員・派遣社員の方に年頭にゴメンナサイしたため、今になって人が足りず今さらまた雇うわけにも行かず、毎月何人かが交代で工場の方へ援助に行っております。
     かと言って、設計の方が暇という事はなく、漠然とした不安の中で仕事をしています。

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