評判悪いホンダ倉石副社長&マツダ藤原副社長の共通点と相違点を考察してみます

ここにきて日本の全自動車業界(社員を含むステイクホルダー)で評判悪いのが、ホンダ倉石副社長とマツダ藤原副社長です。こらもう圧倒的! 3位を100とすれば倉石副社長が10万。藤原副社長100万といったイメージ。ホンダとマツダのステイクホルダーに話を聞くと100人中、90人は良い評価をしないと思う(倉石派と藤原派に聞いちゃダメよ)。この点、最大の共通項ですね(笑)。

ホンダ全体で見ると悪くない業績です

興味深いのは社長より目立つこと。6年の任期中、リストラの発表以外、八郷さんがナニをやってきたのか解りにくい。一方、倉石副社長は現在進行形のホンダを全てコントロールしてきたとステイクホルダーは口を揃えて言う。マツダも同じ。丸本さんは経営面で舵取りをしているのだと思われるが、販売する商品について意見具申することは無いと皆さん言う。商品に丸本さんの顔が見えないワケ。

マツダは業績まで落としている

そして社長より強い権限を持っているように見える。これもステイクホルダーによれば「人事権を持ってるんです。逆らうと飛ばされるから誰も正面から異論をぶつけられない。お気に入りになったら出世!」。そして周囲を支持者(皆さん太鼓持ちという辛辣な言葉を使うが、私はジェントルな表現とします)で固めているという。2人の共通点で決定的なのは「人の意見を全く聞かない」こと。

相違点は、アメリカと中国に対する姿勢。倉石副社長は社内で「中国人」と呼ばれているくらい中国を重視しているそうな。同時に社内で倉石副社長より強い発言力を持つアメリカ閥、2輪閥について言えばフリーハンドを許してます。つまりアメリカと2輪は独自路線。中国についちゃホンダ全体で取り組んでいるといってよい。そして2輪とアメリカ、中国が好調なので全体の数字も悪くない。

ただ日本市場についていえば「独自採算」を強要してきたため、頒価は上がる一方。この流れ、新型ヴェゼルの価格設定を見たら三部新体制に引き継がれるのか解るだろう。トヨタ、ハリアーをフルモデルチェンジするにあたり、エンジンからプラットフォーム、自動ブレーキに至る全ての機能を向上してきたのに値下げした。ヴェゼルで大幅値上げしてきたら、日本市場は縮小均衡策だ。

欧州もやる気無し。欧州で生き残りを賭けるなら、量販出来る電気自動車が必要。なのに真剣に検討することもせず、研究所から提案された「こんなクルマを作りたい」という意見をそのまんま通した。プラットフォームから新設したホンダe、すんごい金額の投資だ。倉石副社長が去ってから三部新体制が違う路線を進んだとしても、3~4年は新しい世代のクルマは出てこない。

藤原副社長はアメリカも欧州も理解していると思えない。アメリカ市場からクロスオーバーが欲しいといっても出させないし、欧州はカーボンフリーに進んでいるのにホンダと同じく消極姿勢(開発責任者の資質の差でMX-30の方が発展性ある)。さらにはこの御時世に3リッター6気筒エンジン搭載車の発売にGOを出した。だから世界的に利益上がらず、ホンダと違い赤字決算です。

自動車産業はターニングポイントに来ていると言われる。新しい方向を考えないとダメだと思う。トヨタは電気自動車に対し否定的だという同業者もいるけれど、ウーブンシティにエンジンで走るモビリティなど無し! ホンダの場合、新型ヴェゼルの価格設定で当面の方針が見えるし、マツダも6気筒を出したら決定的に厳しい状況になるんじゃなかろうか。いつ舵を切るのだろう?

以上、ホンダとマツダを深く愛する(といった意味じゃ私も同じ)ステイクホルダーの皆さんからの強いリクエストで書いている。誰も直接意見具申出来ない状況だという。こんなこと私が書いたって何の得にもならないばかりか、睨まれて損するだけです。そういうメディアが1人くらい居ても悪くない? お二人とも友達として付き合ったらいい人なんだと思う。も少し楽しく生きましょう!

ということでOBの諸先輩方の出番です!

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