軽自動車は危険か? 当然の如く危険です。使用環境によっては推奨しない
年明けから福島や兵庫で軽自動車に乗っている人が亡くなるという事故が起きている。ニュースを作る側は軽自動車は危険だという認識を持っているのか、軽自動車であることを強調している感じ。軽自動車って危ないのか? これはもう簡単。私は基本的に軽自動車を推奨しない。物理的にも構造的にも小型車(白いナンバーの乗用車)と比べ、明らかに厳しい。
軽自動車はたった26km/hで命の危険が生じる
例えばポール側突。サイド&カーテンエアバッグの無い軽自動車だと、26km/hで横方向から電柱や立木などに衝突しただけで命の危険性がある(新基準をクリアしていても32km/h)。そもそも軽自動車は横方向のクラッシャブル構造が貧弱なため、側突されたら非常に厳しい。福島県の事故は側面から衝突されているようだけれど、炎上する前に脱出出来ない状況になっていたと思う。
兵庫は追突され後席のお子さんが亡くなっている。軽自動車の後席は追突された時の変形量に代表される安全基準が無いに等しい。欧米に輸出されことを考えて開発した車両は、欧米の厳しい基準をクリア出来るような基本構造になってます。軽自動車の後席にお子さんを座らせているケースをよく見かけるが、追突された時のダメージは前席より大きいと思っておくこと。
高速道路での重大事故率は高い(NECXO)
こう書くと「軽自動車の死亡事故率は高くない」と主張する人も居る。統計は間違っておらず、その通りだと思う。なぜ軽自動車の死亡事故率が小型車と大差ないかといえば、使われている地域の交通事情による。例えば東京の八丈島などは、50km/h以上で走っているクルマなど皆無に近い。そして軽自動車比率が圧倒的に高い。こういった地域なら何ら問題無し!
離島などで乗るならピッタリ!
50km/h以下なら衝突する時は必ずブレーキ踏んでいるため30km/h以下に落ちているだろう。軽自動車の多くは、八丈島程では無いものの、小型車よりずっと安全な環境で乗られている。逆に高速道路や、流れの速い国道、バイパスなどで事故に遭ってしまうと基本的に大きいダメージを負ってしまうことになる。ファーストカーとして乗るなら推奨しない。
知識がないことは強い! 私らも1975年までノーヘルでバイクに乗っても怖くなかったし、1987年まで一般道じゃシートベルト無しが普通。今やどちらも法規対応というより、怖いから着装している。軽自動車も怖さを知らなければへっちゃらなんだと思う。アダムとイブがイチジクの葉っぱで隠すことを知ってから裸になれなくなったという逸話と同じ根っ子。
ちなみに私は軽自動車を3台所有している。スバル360とサンバー・トラックにハイジェット・カーゴ。基本的に乗るのは平均速度遅い道です。サンバー・トラックで高速道路走る時は、ラリーのSSと同じくらい集中している。ファーストカーとして使うなら、それなりの覚悟でどうぞ。お子さんなど大切な家族がロングドライブをする場合、自分のクルマを貸してあげてください。
それでも軽自動車ダーという人は御自由に。
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軽自動車と普通車の衝突事故を360ccの時代から気に掛けていますが、どうも軽自動車の規格が強化された当初は死亡事故が減り、しばらくして普通車も強化され硬く重くなると再び増えるのを繰り返しているように思います。もちろん重いトラックが相手だとなすすべがないのはいつも同じですが。
あと10年もすればトラックも含めて自動ブレーキ装着車が道路の主役になり、軽自動車の不安が和らぐのかもしれません。しかしそれまでは高齢者が運転する旧車に混ざって走らざるを得ず、軽自動車受難の時代が続きそうです。
もし、高速を使って遠出をするなら、ルーミー/ソリオ以上の車でサイドエアバッグ付きが望ましいかな~、といってもこれらの車も後部追突について十分な対策が取られているかは不明ですが…。
ターボ・可変バルタイで動力性能は向上し、98年に今のサイズになって、軽自動車の安全性は確かに向上しましたが、高速道路に乗り入れるならやっぱり安全性は不足気味。そもそも普通車もサイドクラッシュが厳しくて3ナンバーになっているのが現状です。それに高速道路が120km/hまで出せるようになったら、5ナンバーミニバン3車種が一斉に3ナンバーになりました。普通車だって飛ばすと横方向がきついのかなーと勘繰ってしまったり。
ここは一度「軽」自動車のポジションと取り扱いについて再考したほうがいいと思います。いまさら高速道路の上限を80km/hに下げると反発は大きいのでそのままとして、あくまでワンランク下の簡便な自動車なんですよ~と。どちらかというと、超小型モビリティのほうが近い関係なのかと思います。
現代はアルトにまでサイドエアバッグが標準で100万円以下という驚異的な世界ではあるんですけどね。
この話、ちょっと間違うと
あらぬ論争になる危険があると
思います。
「突っ込まれたらヤバイ」
それ言ったらバイクなんて生身ですよ。
如何に事故らないようにするか?
という視点を抜いてはいけないと思います。
また、高速道路類でエンコしたり
事故ったりしたら車種関係無く
即座に防護処置しないと自殺行為
になります。
正月の事故もまさにこれでしょう。
耐衝撃ボディーも大事ですが、
そうした論点を失ってはいけないと思います。
それなら、自動車税関して下げて頂き5ナンバーサイズの自動車を増やして頂きたいですね。
安全対策なら70歳以上の方は100万位の補助金で自動ブレーキの車に切り替えればかなり防げるかなと思いますね。
後は、国沢さんがどの車が運転しやすいかレポートすればよいかと。
先日海外の事故動画でテスラの横をすり抜けようとしたバイクがテスラと反対側の車両に接触し、テスラ側に転倒する場面がありました。ここで驚いたのは、バイクが接触した反動でテスラに近づいた瞬間にテスラが10cmほど反対側に逃げるハンドル操作を行い、さらに、いよいよバイクが倒れるとなると、倒れた分だけ再度逃げるハンドル操作を行ったことです。いずれもテスラの真横にて、ほんの一瞬の出来事でした。おそらくテスラのドライバーには出来ない操作だったことでしょう。つまりセンサー技術が高まれば車両同士の接触事故をセンチメートル単位で自動調整できるということです。トラックから軽自動車まで、全ての車両が互いに位置情報や速度情報を共有すれば、ミクロ(cm単位)でもマクロ(高速度衝突)においても、接触を防ぐことができそうですし、じつはそんなものは今ある技術で大した金をかけなくても出来て、なのに実施しないメーカー、早期の主導をしない国土交通省、勉強ができない警察、どうなのよ?という話なのかなと、新年早々から偉そうな態度で考えてしまいました。国沢様のアダムとイブの話に重ねるのなら、いまのクルマに必要な「葉っぱ」は、全車両に等しく搭載するまともなセンサーかもしれません。(本年もよろしくお願いします。)
軽自動車はどんどん高重心化しているのでほんと簡単に横転しますね。
初代MOVEが出た頃の話ですが、凍結路面、直角に曲がる道路(右折)という場面で速度高めで走っていた初代MOVEがころりと転がってびっくりしたことも。
その後、1999年に軽の規格が新規格になりましたが、スーパーハイト系はまた同じことになるかと。
そろそろ軽自動車規格をより安全なものにして欲しいものです。
当時とは軽自動車の扱われ方が違っていますし。
(軽自動車枠はなくなりそうとか何度かありましたね)
車重が軽くて大きさが小さい車が安全性で不利なのは当たり前ですからね。物理法則は変えられませんから。日本は車関係の税法が世界とかなり違うのでいっそ車関係の税を燃料課税にして大きさ排気量関係無しに本当の意味で低燃費&安全性を確保出来るようにすべきだと考えます。燃料課税にすれば排気量大きさ関係無しに効率が追及出来るのでコンパクトカークラスが最良効率の選択になるかと。排気量は1000cc2気筒~1500cc3気筒くらいで寸法は幅175cm前後くらいで。今のご時世に5ナンバー枠にこだわる必要は無いでしょう。そうすればメーカーも国内専用規格の軽自動車規格を廃止出来て新興国向けの車種と共用出来るからメリットは大きいと思います。
近所で青ナンバーのミニカー、ジャイロキャノピーベースとかのミニカー乗ってる高齢者が居るんだけどいくら法的に認められてるとはいえノーヘルはやめて欲しいですね。トレッドが少し広いだけで車扱いで乗れるってのが日本の法制のいびつなところだと思います。まあ安全性を考えると単車や自転車は乗れませんけど。