電気自動車の普及と共にパチンコ屋さんの駐車場火災のような事案が多発するか?

厚木のパチンコ屋さんの駐車場で火災発生。駐めていた152台が燃えてしまった。こういった場合、パチンコ屋さんは免責。火元になったクルマを特定出来て、明確な整備不良など重過失が認定されれば対物保険の対象になる可能性もあるけれど、基本的に車両保険加入車じゃなければ泣き寝入りです。火事に巻き込まれることほど迷惑な話はない。

今回の火災、電気自動車が火元になったというウワサもでている。日本でもアウディの電気自動車が自然発火している。可能性としては考えるべきだ。こればかりは消防が調査結果を発表するまで解らない。ただ電気自動車の電池から出火したのなら、電池残量にもよるが4時間程度じゃ鎮火しないと思う(電池残量少なければ4時間で消えるかもしれません)。

追記・消防署発表によると火元は昨年1月生産のディーゼル車だったという。今やディーゼル車と言えば車種が限られてくる。消防は樹脂部分から燃えたと言っている。う~ん! 樹脂は自然発火しないです。しかも駐めてから時間経って火が出たという。排気系にオイル垂れて燃えるとすればエンジン停止直後。軽油漏れなら違う場所で燃えるだろうし。推測しがたい。

なんたって日本の夏は高温多湿。しかも日が暮れればそれなりに気温下がるアメリカや欧州と違い、夜間でも30度近くある。熱は蓄積されていく。アメリカや欧州のクルマが日本でだけ壊れるというケースって、たいてい高温多湿によるものです。欧州製の電気自動車が自動車運搬船の船内みたいな環境の日本で自然発火したって不思議じゃ無い。

今回の火災の火元が電気自動車でなかったとしても、今後電気自動車用の専用駐車スペースを考えなくちゃならないかもしれない。今の駐車場の消防設備はエンジン車用。今回燃えた駐車場にも付いていたと思う。エンジン車でこれほど燃えたなら電気自動車はお話にならない。残念ながら暴走して激しく熱反応している電池をコントロール出来る手段はないですが。

火災で電気自動車が火元になった事案出てきたら「電気自動車出入り禁止」にする駐車場なんか出てきそうだ。はたまた「国産EVまたはリン酸鉄リチウム電池のみOK」みたいなことになる? 参考までに書いておくと、よくメディアで「パンパンと爆発した」と表現される車両火災だが、爆発するのはタイヤ。トラックやバスのような大きいタイヤは凄いです。

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5 Responses to “電気自動車の普及と共にパチンコ屋さんの駐車場火災のような事案が多発するか?”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    今回はスプリンクラーがなかったのだか、動かなかったのだか。燃料を積みつつも安全性を確保していますが、オイルのにじみやマフラー周りの取り付け不備など、点検を行ってはならないと思いました。

    今回は違いましたが、電気自動車も3元系で対策が中途半端なバッテリーは発火の恐れがあることには変わりありません。路面の照り返しなら50℃は軽く超えるでしょうし、日航の直射を浴びつつもいれば、熱暴走の温度になることも考えられます。車載タンカーも燃えましたし。
    輸送や停車中の対策としては、BEVのシステムオフでも冷却機構が働き、輸送時も最低限充電を残してそれが稼働できる冷却システムが必須になるかもしれません。ま、鉄電池を採用したり固体電池ができれば大丈夫でしょうが、安価なリチウムイオンを使い続けるのであれば、考えないとならないでしょう

  2. 消防設備士 より:

    Googleマップのストリートビューを見る限り、移動式粉末が設置されていました。移動式は人間が使用して消火する大きい消火器みたいなものです。
    そもそも前提として、油火災や電気火災に水消火はNGです。駐車場の設備としては、粉末か泡が基本ですが安いのは移動式。マルハンが移動式を選択した時点でマルハンにも落ち度があるのでは??

  3. cx-5 より:

    私もマツダCX-5ディーゼルに乗ってるので、原因が気になるところです。
    発表があるまでEVがぁって言ってる人の多さにウンザリしましたが。

    あと、樹脂から発火したのではなく、エンジン下部から出火して、樹脂パーツに延焼して燃え広がったようです。

  4. natumenatuki より:

    最初の、一台が、燃えたのは、やむを得ないですが、一番の問題点は、さらに、延焼を、続けたことです!内装材には、難燃の規格が、有りますが、その規格は、車内で、タバコを吸う時代の、昔の、規格です。タバコの火が、燃え広がらなければ、それで、OKでした。時代に、合わせて、規格を変えるべき時に、来ています。延焼を、防ぐための、厳しい、規格にすべきです。今の、樹脂は、ポリプロピレン樹脂と、ポリエステル繊維に、難燃処理を、していますが、それでは、不十分でしょう。燃え難い、ポリアミド(ナイロン)に、全面的に、全てを、切り替えるべきです。(コストと、耐久性の問題がありますので、法制化されないと、到底、無理だとは考えますが。)

  5. mazda2 より:

    車両のタイプと出荷が駐車後10~15分後に出火している点からすると、DPF再生中か再生終了直後でDPFが高温になったまま駐車して出火の可能性ですね。物流トラックではDPF再生からの出火は過去にも何件も起きていて、会社ではDPF再生中や再生直後の駐車して車から離れることを運用で禁止しているところが多いです。
    尤もガソリン車でも過去に高負荷走行後に駐車したら高温になった触媒にオイルや枯草が燃えて車両火災になった例は割とメジャーな事例でディーゼル車だからという訳でもない気がします。
    EVの火災は出火元のEVのバッテリーへの直接消火は難しくても、延焼や火災そのものの発熱量については他の車両火災と大差ないので、結局は車両を沢山駐車する場所には初期消火をしっかりする必要性は変わらない様です。

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