電気自動車の航続距離が続々向上。電池は韓国の勝ち?
BMWがi3の新型車を発表した。半年ほど前「i3日本からフェードアウトか?」と書き(実際、新たな販促活動を凍結してました)、物議をかもしたけれど、続けるという決断をしたのだろう。ちなみにその時点では2015年モデルの他、2014年モデルの在庫まで持ってたらしい。販売計画より売れなかったのでございますね。電池って使わなくても劣化していく。
当時、i3の電池交換は300万円ということだったので、長い目で考えた時のビジネスをBMWもいろいろ検討したのだろう。参考までに書いておくと、電池を必要以上に痛めないための在庫管理はBMW本社がキッチリとマニュアルを作っており、例えば定期的に容量の80%まで充電するなど日本側も遵守していたそうな。在庫してるだけで手間掛かる。
新しいi3は、電池のサイズそのままで容量を22kWhから33kWhにアップしてきた。JC08の航続距離にして、229kmから390kmに! 229kmタイプでカタログ値の60%に相当する実用航続距離140km程度走ったから、新型だと240kmくらいまで伸びるということ。このくらい走れば”ほぼ”不満無し! 電気自動車レースでも全開のまま走りきれる?
搭載されている電池は韓国のサムスンSD製。今やリチウム電池で性能TOPに出たの、韓国となった。我が国はコストでも性能でも振り切られた格好だ。日産ですらNECとの関係が怪しい。そもそも日産のパートナーであるルノーは、ZOEという電気自動車用に韓国のLGケムから電池を調達しましたから。カッコがもう少し良ければi3は魅力的だと思う。
ということを考えていたら、ルノーがZOEのマイナーチェンジで電池容量を22kWhから41kWhに増やしてきた。これまた容積変わらず。リーフに41kWhの電池を搭載すれば、実用航続距離が270kmくらいになるだろう。完全実用化の目安と言われている300kmまでもう一歩だ。いや、電費を良くすれば41kWhで300km走れるかもしれません。
そんなこんなで電気自動車は直近の5年で、価格も航続距離も完全なる実用性能を持つようになりそう。唯一足りないのは「カッコ良さ」だ。次期型リーフでもいいし、新型の電気自動車でもいいから、カッコ良くて魅力的なモデルが出てくれば売れると思う。以上、電気自動車の最新情報であります。残念ながら電池は日本製がスタンダードじゃなくなりそうです。
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