電気自動車は高速道路料金値上げ? トンチンカンとはこのことを言う。国際公約忘れちゃった?
なんと! 国交省は高速道路料金の見直しを考えているという。根拠は「車重」。道路を傷める重いクルマからキッチリお金を取りましょうということらしい。根拠を見ると「電気自動車はガソリン車より重い」とあるらしい。なるほど! 先日来、電気自動車は重いからタイヤが減るなどというネタを撒いていたオオモトってこのあたりの情報操作なのね!
参考までに書いておくと、路面が損傷する度合いは車の重量の4乗に比例する(橋に対する損傷度は12乗に比例するといわれる)。そこで財務省は、EVはガソリン車に比べて舗装へのダメージは約2倍。橋へは約9倍だと言う。それを言うなら総重量10トンのトラックは1トンの乗用車の1万倍ダメージを与える。トラックの走行料金を1万倍にするなら大いに納得できます。
確かに電気自動車は自動車税も重量税も課税猶予期間あるし、ガソリン諸税だって掛からない。電気自動車ばかりになったら困るのだろう。しかし! 考えていただきたい! 高速道路って通行料金で運営されている。車重300kgの2輪車なんか乗用車の10分の1でいい。10トントラックは1万倍なのに値上げ出来まい。電気自動車の通行料金を上げる正義になるだろうか?
そもそも電気自動車の普及は国是だ。2030年までに二酸化炭素の排出量を46%削減するという国際公約を守るためには、再生可能エネルギーを増やし電気自動車を大幅に増やす必要がある。本来ならアメリカのような優遇措置(通勤時間帯はガラガラのカープールレーンを走れる)をして増やさないとならない。国交省、そいつにブレーキ掛けようとしている。
むしろ電気自動車の通行料金を引き下げるなどの優遇装置が必要。電気自動車は首都高半額みたいなことをやれば、もっと電気自動車を増やせる。我が国は電気自動車の優遇装置が全く足りていないと思う。こう書くと「不公平だ」みたいに言う人も出てくるけれど、二酸化炭素の削減はやらないと先進国の仲間に入れてくれない。それでいいのかって話です。
税理士さんに確定申告のデータを出してきた。聞けば税務署で「4000万円以下は無税だ!」と騒ぐ人もいるそうな(笑)。そうはいってもコチトラ収入が10円でも違えばツツかれる。今年はインボイス制度など入って一段とヤヤこしいらしい。税金を分捕りたいなら全て消費税課税業者にすればいいのに。国交省といい、財務省といい、官僚のレベルが落ちた。
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日本の生産性が低いのはなぜかを考えたときに、高速料金にしてもインボイスにしても、複雑怪奇で付加価値を産まない不要な仕事が多いからです。多重な書類、会議、システム、規格、オーバーヘッド。役に立っていないし、官僚はその不要な仕事に気づいていないか、利権を守っている。
しかもそれらは、庶民の所得を増やすものではなく、庶民からぶんどることを考えているだけです。利用者の負担を増やすデジタル化。働く意欲が減少し、創造性が減退するのは目に見えています。
今の円安が反転してしまえば日本経済は破綻するでしょう。個人消費と購買力、生産性を回復しない限りは。
重さでやりたければ車輛重量でやれば良い。EVも内燃機関も関係ない。
総理大臣も、政治家も、官僚も、矜持というかプライドというか、目の前の金や利権、忖度、権力にオモネル心に侵されて、何のために自分たちは仕事しているのか誰のために仕事しているのかわからなくなっている方たちが国を動かしているんですよ。悲しいですね。
EVは修理代が高いとか、保険料率が高いとか、タイヤがすぐに減るとか、重いので道路が傷むとかのオタンコは、私はアンシャンレジュームの抵抗と名付けているのですが、官僚の中にも当然アンシャンレジュームはいるのです。むしろ、その連中の方が多いようですが…
でも、ちゃんとカーボンニュートラルに取り組もうとか温暖化に危機感を持っている心ある官僚は一部いるのです。
それにしても、出てくる政策が悪手すぎますね。悪手といえば、走行税てのもありますね。
重さでどうの言うならバイクは乗用車の1/5にして頂きたいですね。タイヤも2本だし。
最近やたらとEV衰退、トヨタは正しかったとかいう動画や記事を見ますが、それは時期尚早のこと。
またEVはタイヤの摩耗が4,5倍速いとかいうトンチンカンな記事を平気で書くマスコミもいたりする。
この国はどれだけEV嫌いなんだろうか?
いやそれは違う。EVになると困る人間が余りに多いのでそういう輩がやたら、半EVコメントやフェイクコメントをしているのだと思います。
100%EVになることはないけど、それをやらなければ日本の自動車産業はオワコンに向かいます。
航空機と同じ。100%ジェット機ではない。プロペラ機もあれば、ヘリコプターも有ります。