高級オーディオ、日本人の”感性”が悪いから自動車メーカーにとって濡れ手に粟的な収益源です
今やプレミアムオーディオは自動車メーカーにとって大きな収益源になっている。普通のオーディオだと標準装備で利幅少ない。ところがブランド付きオーディオなら驚くほど高い金額を上乗せできます。現代の錬金術といってよいかも。考えて頂きたい。BOSEにしてもJBLにしても、普通のオーディオより5万円高い調達コストで採用したとしよう。頒価を20万円高にしてもお客は買う、
100歩譲ってキャデラックのAKGのようにシビれるほどよく鳴るオーディオならいい。キャデラックのAKG、後付けしたら100万円じゃ絶対収まらないです。その他、アメリカで販売しているクルマのプレミアムオーディオはそれなりに鳴る。一方、日本で販売している日本車のプレミアムサウンドときたら、お話にならないほどレベル低いのだった。お客さんの要求値が低過ぎます。
最近一番「こら区素BOSEだね」と思ったのがノート・オーラ。確かにイージーリスニングレベルで聴いていたらクリアで良く鳴る。けれどBOSEの魅力である低音出ておらず、ボリューム上げたらへにゃへにゃになっちゃう。アメリカならクレームの嵐。というか自動車メディアがぶっ叩きまくるだろう。なのに日本の自動車メディアを見ると褒めちゃってるケースすらあり「ダメだこりゃ!」。
なぜか? 日本の住宅事情により大音量の音楽を楽しめないからだ。イヤホンやヘッドフォンレベルの音量で音質良ければ満足しちゃう。小音量ならノート・オーラの句曽BOSEだってソコソコだ。ここで文頭に戻る。プレミアムサウンドにふさわしい鳴らし方をしようとすれば、歪み無く大きなパワー出すアンプや大きくストロークするスピーカー、取り付け部分の剛性が必要。
実現しようとすればそれなりにお金掛かります。一方、イージーリスニングレベルでバランスの良い音を出すだけならほとんどコスト掛からない。日本で販売している日本車のプレミアムサウンド、間違いなく調達価格安いです。大音量で鳴らないですから。自動車メーカーが安く作ってくれるよう、プレミアムサウンドを扱うメーカーにオーダーしているようだ。双方美味しいビジネスだと思う。
ここからが面白い。JBLやマークレビンソン、AKG、ハーマンカードンといったプレミアムサウンドを提供しているメーカーは全て『ハーマンインターナショナル』という企業で、親会社はサムソン電子。本来なら日本のオーディオメーカーがやるべきビジネススタイルだと思う。かくして日本のユーザーは安いプレミアムサウンドを高いお金出して買い、サムソン大笑いという図式です。
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