2リッター400馬力!
2リッター最速を目指しているホンダや、同じく2リッター車でニュル24H耐久レースのクラス優勝を目指しているスバルにとって、驚愕の性能を持つライバルが登場した。VWゴルフの『400R』である。スペックを見るだけで「ホントかね!」とタマげる! なにしろ2リッター4気筒で400馬力なのだった!
WRCの技術をフィードバックしたということで、最大トルク45,9kgmだって! ちなみに今まで2リッター最強のエンジンはAMG A45の360馬力/45,9kgm。ニュル1番を狙うシビック・タイプRも、新型WRXのSTIもA45にすら及ばない。400Rがタイムアタックやニュル24Hに出てきたら手ごわい。
もちろん日本のメーカーだって対抗できるポテンシャルは持っている、と信じたい。例えば現行WRX STIのエンジンも、グループN用はコンピュターを変えるだけで50kgm以上のトルクを出す。吸気制限しなければ400馬力くらい出せることだろう。ホンダだって時間と予算を投じることにより戦えるかと。
ただそこまでの根性を出せるかどうか、です。STIに搭載されるEJ20の進化はラリーに出なくなった時点で”ほぼ”止まった。6年間そのままということ。ホンダだって技術者達が大喜びでタイプRを開発しているような雰囲気じゃない。「社長から難しい宿題を出された」という感じ。ナンか歯車かみ合ってない感じ。
ホンダはこの際「始めたんだから徹底的にやれ!」でもいいし、スバルなど4WD技術を活かせる得意のフィールドであるラリーに戻ってくるなんていい。自分の持ち味を引き伸ばさないとライバル達には勝てぬ。このあたりで冷静になり、担当者の好みで無く自社の得意分野を思い出したらよいと考えます。
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