A重油をディーゼルに
「免税軽油」というのがある。これまで軽油に掛けられていた税金は目的税
(道路整備)だったため、道路走らないフネや建機は免税だったワケ。しかし民主党の「暫定税率廃止するしない」でゴタゴタした結果、軽油の税金を一般税に切り替えたため、免税軽油の根拠が無くなってしまった。結果、平成24年で廃止です。
さて。ディーゼルエンジン積むフネや建機の燃料は3タイプ。軽油とA重油、そして灯油+添加剤である。意外にも軽油と重油の価格って税抜きだと大差なし。灯油+添加剤は沖縄に代表される温暖な地域は流通に問題を抱えているし、そもそも免税軽油より高い。そんなこんなで免税軽油が使われている次第。
免税軽油が平成24年で無くなったらどうするか? こらもう汚くて臭い排気ガスを出す重油か灯油+添加剤というチョイスになると思う。汚い排気ガスを出したくない、となれば、後者を選ぶしかあるまい。長い前置きになった。ここからが本題です。じゃクルマに灯油+添加剤を入れたらアカンのだろうか?
目的税なら明らかに脱税である。しかし現在の税制だと軽油という油種に税金が乗っているだけ。灯油には乗っていない。こいつを使って走ったら脱税になるのだろうか? もし脱税になるのなら、フネや建機、農業機械などのディーゼルに灯油+添加剤を入れても脱税と言うことになります。
となると世界で一番クリーンな日本の軽油でなく、A重油を使うというチョイスしかなし。こら環境問題を考えれば明らかにおかしい。軽油の税金を担当する総務省に聞いたら即答できず「後で返答します」。参考までに書いておくと、灯油+添加剤の排気ガスの環境負荷は軽油と同等。A重油だと10年前の軽油です。
・A重油 日本では重油というカテゴリーになるものの、低硫黄のLSA重油は世界的な基準からすると軽油に区分され、そのままディーゼルエンジンに使える。フネや建機の
他、病院や学校の暖房、ドライクリーニングなどにも使われる。ただ硫黄分などは軽油の50倍程度も含まれています。価格は灯油と同等。
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単純に暫定税率を無くせば良かったのにつじつま合わせのつもりがどんどん綻びが広がっているような感じですね。
ローサルのA重油なんか大気汚染の関係で工場等のボイラーでも都市部ではほとんど使われていません。
灯油ボイラーも減って天然ガスに変わった所が多いですね。
今時A重油を買うなんて密造軽油を作っているんじゃないかと疑われるでしょう。
しかし車も船も公平に税金を掛けるならそれはそれで良い事でしょう。
その分税金の単価は下げられるはずですし。
ついでに炭素税に一本化して公平な税額に早く変えるべきでしょう。
灯油ストーブを使う地域の得票率は減りますがね。
現状は↓のようになっていて、
BDF100%しか抜け道はなさそうです。
http://web.pref.hyogo.jp/pa04/pa04_000000060.html
他目的用として買った重油や灯油を道路走行で消費する場合、
車の使用者が消費量に応じた税金を納めないといけない、ということのようです・・・。