GX460の横滑り原因
レクサスGX460の横滑り問題の原因が判明した、と思う。まだ100%の確度は無いのでご参照程度に。VSCに代表される姿勢制御装置、当然のことながら「横滑りを感知」してから対応を開始する。その際、「休め!」の体勢から
制御を開始するのと「よ〜い!」の号令を受けて制御するので若干違うのだ。
前者はブレーキを踏んでいない状態。後者がブレーキ踏んでいる状態です。ブレーキ踏んだ状態だと当然の如くブレーキ系統はすでに油圧を発生している。ここでセンサーが横滑りを感知したら、すぐさま姿勢の制御に入れるという寸法。トヨタの開発チームだって十分な走行テストを行っていることだろう。
しかし「休め!」の状態だと姿勢をコントロールするためブレーキ圧の制御に入るまで、若干のタイムラグがある。正確な時間は計測したことないけれど、おおよそ0,4秒くらいか? 私の場合、このタイムラグを使い、姿勢制御装置付きのクルマでもカウンター当てた写真撮ります。大半のクルマで一瞬テール流れる。
もう一つ。姿勢制御装置が付いていても、ある程度深いドリフトアングルになると稼働を中止する。コントロールしきれなくなると、むしろ自然に任せた方が短い距離で止まれるからだ(テール流れてヘタにカウンター当てるとオツリが来るのと同じ)。したがって猛烈に意地悪なテストするとスピンしてしまう。
以前、あるメーカーから
「姿勢制御装置を試して欲しい」と頼まれ、スピンしたこともある。「普通なら絶対スピンしないと思ってたんですが‥‥」。やはり社内のテストドライバーのテストだと出し切れない状況というのはあるもの。姿勢制御装置付きのクルマでスピンすると、GX460と同じようになります。
今回の横滑り問題、タイムラグの時間に横滑り制御を行う閾値(しきいち)を越えてしまったんだと思う。続きはコリズムから頼まれたの原稿とバッティングしちゃうのでそちらで。
<おすすめ記事>
今年の冬、雪道でXトレイルで同じことをしてしまいました。もちろん、ABS、VDC、オールモード4WDiです。
結果は.......。
もし、タイムラグが発生しない完璧な横滑り防止装置があるクルマならconsume reportさん。教えてほしいです。物理の法則を超える重力制御などが必要だと思うのですが。
それは冗談として、一番性能が良い横滑り防止装置のクルマを知りたいです。ぜひベストカーで特集して下さい!
カイゼン後の動画を見ました。
トヨタは凄いですね!これでランクル最強伝説がまたひとつ増えました。
だいたい米国はインターステートでなく、ただのハイウェイでも65マイルで走っていますから、田舎のゆるいカーブ、凍結路でも安心して乗れそうですね!やはり開発陣は日本の速度に合わせて作っていたのでしょうか?ちなみにX-トレイルは60㎞か70㎞で破綻でしたよ。
打たれてますます強くなるトヨタに期待です。