2030年CAFE&電動化によりスズキとダイハツは壊滅的なダメージを受ける可能性出てきた

日曜日のため少し真面目な話題です。2030年のCAFEと電動化に向け各社の対応状況はどうなっているかまとめてみた。当然ながら燃費の良いコンパクトカーをたくさん売っているメーカーは比較的ハードル低くクリア可能。燃費悪い大柄なクルマ売ってるメーカーにとって厳しい。現状からすれば最も余裕あるのがトヨタ。厳しいの、三菱自動車とマツダです。

トヨタ・2030年CAFEの25,3km/Lのボーダーは現在25,6km/Lのカローラ。35,4km/Lのヤリスあたりが売れまくれば、プリウスやRAV4、ハリアーなどのPHVを増やすだけでOK。5年後にはCAFEをクリア出来ちゃいそうな勢いです。もちろん電気自動車も出してくると思う。2030年のオール電動化&CAFEクリアについての懸念材料無いと考える。

トヨタと日産は盤石

日産・新型ノートの燃費29,5km/L。eパワー搭載の次期型エクストレイルやセレナが21km/Lくらいだとすれば、2030年CAFEにもう少しといったイメージ。日産の場合、早くも電気自動車の普及に舵を切っているため、ARIYAや次期型リーフなどで大幅に平均燃費を引き上げてくれる。トヨタと同じく2030年CAFE&電動化は余裕で達成可能でしょう。

ホンダ・今や小型車中心のメーカーになってしまったホンダとあり(販売台数の大半が1500cc以下の小型車)、燃費も電動化も簡単に実現出来るだろう。問題は軽自動車。規制こそクリア出来ても、中国から安価なKカー(宏光MINIのような新世代の小型電気自動車を日本の軽自動車をイメージしたKカーと呼ぶ)が怒濤の如く押し寄せてきたら厳しい戦いになる。

2022年に発売予定のスバルEV

スバル・インプレッサやXVは一回り軽量化してハイブリッドとした上、PHVを混ぜてやれば何とか2030年CAFE&電動化をクリア出来るけれど、レヴォーグクラスの4WDは難しい。ということで相当数の電気自動車を売る必要があります。幸い、すでにトヨタとの共同開発が進んでおり、2030年までには目標達成が可能だと思える。間に合いそう。

マツダ・見通しの甘さが酷い。先日、中期計画の見直しを発表したけれど、その時点まで今の商品ラインアップで2030年CAFEをクリア出来ると主張していた。そもそもJC08モードで20km/Lという緩い2021年欧州CAFEすら厳しい状況。開発中の6気筒(マイルドハイブリッドなので電動化車両)とか売ろうとすれば電気自動車比率を30%くらいにしなければ2030年CAFE達成不可能。

ミラージュの再興が必要

三菱自動車・益子体制の時にSUV路線を選択したためCAFE2030クリアが非常に厳しい状況になっている。もはや全面的な車種見直しをしない限り無理といってよい。ミラージュを再興し、エクスパンダーのような小型SUVをeパワーなど投入して電動化。その上でPHVや電気自動車を合わせて30%くらい混ぜないとCAFEのクリアが出来ない。日産の技術も必要。

ダイハツ/スズキ・ホンダと同じく中国発生のKカーが入ってきたら軽自動車は戦えるのだろうか? ハイブリッド化しようとすれば今より高くなる。中国の100万円Kカーは脅威の存在。対抗しようとしたら日本勢も100万円の電気自動車を作らなければならない。結果、1台あたりの収益が減少し、会社としての利益だって減ってしまう。この数年が正念場だと私は思う。

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