4ドアセダンのメリットってあるの?
新型インサイトの試乗会で「なぜ4ドアセダンなのか?」という話になった。私は「今や4ドアセダンに妙味無し!」という考えです。だってこだわる理由など無いでしょ? スペースユーティリティなら5ドアHBかステーションワゴンに勝てない。独立したトランクなら臭いがウンヌンというのは昔の話で、今やどんなボディだってパーティーションで仕切れる。荷物搭載量は大差。
そんな5ドアHB&ステーションワゴンもてんでイケてない。日本じゃ実用車クラスがメイン。アメリカでも年寄りの乗りものになってしまった。商品性という点からすれば、4ドアセダンじゃなく5ドアHBかステーションワゴンをベースにしたクロスオーバーでしょう。上手になっているのがスバルで、アメリカでの売れ筋はXVとアウトバックだ。車高少し上げれば乗降性だって良くなる。
考えてみればホンダだけじゃなくトヨタやマツダも素の5ドアHB、セダン、ステーションワゴンに拘る。クロスオーバー嫌いがいるんじゃないかと思えるほど。それともクロスオーバー作ったらスバルに大笑いされると考えているんだろうか? いずれにしろユーザーのニーズを全く無視し、魅力の無い旧態依然としたクルマを作るのか私には全く理解出来ないのだった。
ここまで読んで「ハンドリングや燃費といった基本性能が優れる」みたいな意見も出るかもしれない。今やコーナーを全開で攻めるような走り方などしないと、そもそもポルシェですらクロスオーバーより車高のあるSUVを作る時代です。燃費はボディ下面の空気をキレイに流すことにより、ベースになったモデルと大差なし。むしろ標準車より車高あると側面衝突で有利だ。
参考までに書いておくと、アウディとボルボはクロスオーバーをラインナップし好調。インサイトやアテンザ、新型カローラのステーションワゴンあたり、クロスーバーにしたらカッコ良いと思うけれどいかがか? インサイトのボディも4ドアセダンというよりハッチバック風。BMWのX6のような雰囲気に仕立てたらアメリカでも大いにアリだと考えます。
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